話はしょぼいというか、メロドラマ的だけど、
こういう「50年前のデトロイト」を再現するのは、映画製作者としての面白い挑戦のかな。
映画としては、普通、
こういう実際の事件は、どの層の視点で描く、バランスが難しいよね。
「つい、黒人かわいそう」みたいなエンタメ作品にするわけにはいかないし。かといって、「白人は悪くない」みたいにするわけにもいかないし、うーん、難しい。
悪い警官役の、ウィル・ポールターはどっかでみたことあると思ったけど、「メイズ・ランナー」や、「レヴィナント」の人ね。
目力というか、特徴的な顔。
・映画としての評価
地味な話なので、怒りと恐怖で映画の緊張感を保つ手法はわかる。
でも、構成が悪いかな。
暴動→尋問→裁判という流れだが、テーマが分散している。
暴動を描きたかったのか、権力の乱用を描きたかったのか、黒人差別裁判を描きたかったのか、いまいち何を描きたいのかわからない。要素が平等に配置されているので、なんとも。これ、ひとつのテーマに絞ったほうがよかったのでは?
多分、「暴動の際、黒人差別、権力の乱用」がメインテーマなんだとも浮けど、それなら被害者の黒人の視点が足りないかな。どういう人なのかよくわからないし。