辛い内容。
見た後にここまでどんよりと重たいものが心に残る映画はないと思う。
主人公の悔しさ、悲しさ、トレーナーのやるせなさ、無力感、各登場人物の心情に思いを寄せると胸が詰まる。あまりにも静かなラストシーンが逆に様々な感情を駆り立てる。
最後は悲惨だった。だが、彼女にとって、ボクシングに全力で打ち込んだ時間は彼女の人生で最も幸せで充実した時間だったに違いない。
一度しかない人生だから自分も最期の時にあの時は幸せだった、誰よりも充実してたと思えるような時間を過ごしたいと思った。
後味がいい映画とは全く言えないが、観る価値はあると思う。