Yusuke

ミリオンダラー・ベイビーのYusukeのネタバレレビュー・内容・結末

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

心に何かを抱える老年のボクシングトレーナーと30を過ぎてもボクシングに打ち込む女性の感動ストーリー。そして感動のストーリーの裏には重要なテーマが隠されていた。

モーガン・フリーマン演じるジムの雑用係からの視点で物語は進む。『ショーシャンクの空に』のようなモーガン・フリーマンの語りはこの映画に寂しい雰囲気を与える。

ただのサクセスストーリーで終わらせないクリント・イーストウッドの演出には鳥肌が立った。この映画は安楽死・尊厳死という極めてセンシティブなテーマが登場する。安楽死の描写をめぐっては賛否両論を巻き越したそうだ。

現実でこんなことはないと演出の仕方に批判があった。しかし、映画の良さというのはまさにそこにある。現実的でないこと表現できることに良さがあり、それによりメッセージ伝えることができる。この映画はそこに気づかせてくれる映画だと思う。

クリント・イーストウッド演じるフランキーが葛藤する様子を見ていると本当に心が痛くなった。感動あり、悲しくもある映画ではあったが、名画であることは間違いない。

あと、この映画を低予算、短期間で撮影したのはAmazing! 
Yusuke

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