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死刑台のメロディのsnootomoのレビュー・感想・評価

死刑台のメロディ(1971年製作の映画)
3.8
モリコーネファンなので、音楽のみ知っていたが、映画を観てみようと思った。
1920にアメリカ東部で起きた強盗殺人事件の冤罪で死刑となった2人のイタリア移民の話。アメリカ各地やロンドンでも2人を救うデモが起きた事を知らせる実際の映像が流れたがすごい人数の人だった。

ヴァンツェッティが死刑前に法廷で、同じく死刑囚となったニコラについて言った「裁判長の身体が、ちりになり、皆さんの名や制度が不幸な過去の記録でしかなくなった時にも、ニコラ・サッコの名は人々の心に生きているだろう」という言葉を聞いた時、「確かに…」と思った。こうして映画となって現代の日本の私でさえ、彼等の名前を知る事となったからだ。
実話だし重い内容だが、知る事を避けるべきではない事実。
車から子供達が芝生で遊ぶ様子を見ているときにかかるモリコーネのオーボエのメロディは、おかれた状況に対して優し過ぎて、涙を誘う。
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