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天使のKのレビュー・感想・評価

天使(1937年製作の映画)
4.5
上品で粋な映画。誰も動揺し声を荒立てず、代わりに吸殻や食事などにそれを時にコミカルに演出する。特に写真立てを見るシーンは明らかな分岐点だがその反応を映さない粋さ。これが映画だと染み染みに感じる。ラブロマンスかと思いきや中盤からはある種の会話のスリラーに近い緊張感があり、扉を利用する一瞬の終盤、そして結末には思わず感嘆する。素晴らしいです。
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