Polaroid

アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学のPolaroidのレビュー・感想・評価

-
アメリカで暮らすユダヤ人たちへのインタビュー(風のフィクション)、というか彼らの独白に、ユダヤジョークと思しきコントがたくさん差し込まれている。
最初は時代設定がよくわからなかったが、ポーランドから逃げてきた女性が弟は「入ると出られないところ」に入れられたと言っていたので、これはナチスのガス室かなと。
すると第二次世界大戦後しばらくしてから、1950年代のインタビューということなのかもしれない。
みんなアメリカでうまくいったり行かなかったりだが、ユーモアにつつんで話してくれるので悲愴感はない。ただし、迫害から逃亡したユダヤ人の話って、無事逃げられました、良かったねで終わることが多い気がするが、その後ももちろん人生は続くということを意識させられた。とりあえず命の安全は保障されたとはいえ、言語も文化も異なる国で、誰をも頼らず食っていかなきゃいけないんだからそれはそれで大変ハードだよなと。

タイトルの食事、家族、哲学はユダヤ女性が好きな話題で、口説くときに有用だそうだが本当なのだろうか。

ユダヤジョーク、いまいちオチの意味がよくわからないものもあって(特に最後に爺さんが言ってたもの)残念だったが、自分をコーンの粒と思いこんでる人の話は別バージョンを聞いたことがあるのでよく使われる小話なのかもしれない。

ナイトテーブルのジョークはくどいほど繰り返してくれたが、好き。
Polaroid

Polaroid