スタンダード

インテリアのスタンダードのレビュー・感想・評価

インテリア(1978年製作の映画)
5.0
【五人家族】


五人家族中

二人で会話をする組合せ
=10通り


三人で会話をする組合せ
=10通り


四人で会話をする組合せ
=5通り


五人で会話をする組合せ
=1通り


【生贄】


少なくとも家族全員で話せば、
家庭内での陰口や噂話はなくなります。


『しかし人間の大好物は』
『誰かを生贄にして話す時』
です。僕も含めて。


それは家庭内に止まらず、
人間関係全てに当てはまります。


【値動き】


株と同じで、
『とある対象銘柄(A)の値動き』は
『他所からの情報で絶えず変動』します。


自分の主観では
Aに好感を抱いていても、
周囲からの評価を聞けば
良くも悪くもAの評価は変動します。


それは自分自身にも言えることであり、
自分の知らないところで
自身の株価は日々暴落しています。


自分の主観のみで
相手を評価できる人もいるでしょうが、
『Aはそんな人じゃない!』
という考え方は、
『恋は盲目と同じ類』かもしれませんね。


個人的に、
『周りはAのことを悪く言うし』
『自分もAに対してそう感じているけど』
『なぜか自分はAを嫌いになれない』
という考え方は良い塩梅だと思います。


【ユーモアをなくした】


『本作は意図的に』
『ユーモアを削ぎ落としている』
ようにさえ感じられます。


『ユーモアのない現実が』
『いかに悲惨なものであるかを』
『映像で表現している』
かのようです。


【生きがい】


『カイロの紫のバラ』
の主人公は、
『他者から生きがい』
を見出していました。


しかし生きがいとは、
『自分自身から見出すべき』
なのかも。


映画でも何でもそうですが、
『娯楽は生きがいではなく』
『肥やしとして吸収するべきだと』
『ウディ・アレンは伝えている』
ような気がします。


『誰かに生かされたのならば』
『誰かにそれを還元する』
『それが生きがい』
かもしれません。