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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版のbebemamaのレビュー・感想・評価

4.5
当時、映画館で観たのはもちろんこのバージョンではない。あれは監督が意図したものではなくて、これだったんだと知っていたけど、なかなか観る機会がなく、今回続編の為にやっと鑑賞。

レビューは、最初に観た劇場公開版中心で。

当時、SF、ハリソン・フォード、ヴァンゲリスっていうので内容ほとんど知らなくて観に行った。
あの最初の暗い空、高層ビル群、ヴァンゲリスの音楽!今でもはっきりと思い出せるほど、印象的だった。
終盤のレプリカントとの闘いが思いのほかハードで痛そうで。
そして、あの場面。降りしきる雨がレプリカントの涙の様で、哀しみが伝わってきて…でも崇高な…
(監督のインタビューで、このロイの最後のシーンの台詞は、ロイを演じたルトガー・ハウアーが考えたそうです!)

ヴァンゲリスの音楽が、始めはSFぽく聞こえたが、しだいにジャズのサックスの様に聞こえて、登場人物それぞれの孤独を現しているようだった。劇場公開版はデッカードのナレーションが入っていたので、音楽と共に、観終わった印象はハードボイルドだった。

人間とは何か、人間とレプリカントとの違いは何?どちらが幸せなのか?

最初のバージョンよりこちらの方が淡々としていて、エンディングと共に切ない。

[去年新宿で、この映画を一緒に観た友人と会った時、期せずしてこの映画の話題になった!新宿の夜景はこの映画思い出すとか、まさかこんなに語り継がれる映画になるなんてとか、続編できるんだってね〜とかとか]
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