鷲尾翼

ザ・ロイヤル・テネンバウムズの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

3.5
【まとめシネマ】#409

【まとめ】
* 天才一家の清々しい転落劇
* 「語らない家族愛」がイマイチ
* もう少し歳を重ねてから観たかった

本作はかつて天才を言われた家族達が22年後、天才とは程遠い人生を送る中あるきっかけを元に再び家族の絆を取り戻す作品。

冒頭ではダメな父親のせいで家族が離れ離れになってしまったが、段々とどんぐりの背比べのように家族のそれぞれのダメっぷりを競い合う転落っぷり・ダメっぷりがGOOD!

本作のジャンルはコメディなのだが、先程の人間としてのだらしない部分を滑稽に見せる笑いなので、ちょっと渋め。かつ感情や言葉に出さず、テネンバウムズ家だけで共有しようとする「語らない家族愛」みたいなのが、個人的にイマイチ刺さらなかった。

先程の刺さらなかったポイントは、きっと僕自身がこれから家族の中で起こる事を経験していないからだと思う。23歳には早すぎる。色んなことを経験した30代、40代、50代になって思い出した頃にふと見直してみよう。
鷲尾翼

鷲尾翼