地上最強のカラテから連綿と続く極真のドキュメンタリーだが、猪木×ウイリー戦で大山と梶原に確執が起きた為に、今作は梶原一騎が関与せず。極真のみで自らをプロモーションするドキュメンタリー映画となった。

梶原一騎が入らないことで、こうも娯楽色が薄れるものかね。ホント、ただ試合を垂れ流した記録映画に様だ。
（まぁドキュメンタリーとしてはコッチの方が正しいのだが）

内容は前半から中盤に掛けてが第3回世界大会。後半に第16回全日本選手権。
冒頭で、何故か空手の技や反則がアニメで紹介される（笑）

世界大会は優勝した中村誠に準優勝の三瓶啓二を始め、後の松井派を立ち上げる松井章圭、増田章、ケニーウーデンボガード、マイケルトンプソン、ミッシェルウエーデル、ジェラルドゴルドーなんかも出てるね。

その後、内弟子の生活や山の中での稽古などが紹介される。滝の中をロープで登ったり、普段絶対こんな練習しないだろ（笑）

最後に第16回全日本選手権。本来なら内弟子だった竹山春友が主役になるべき大会だった筈。その為の前フリもあったし。だが現実は黒澤浩樹が初出場初優勝の快挙を達成しちゃった。竹山は2位。ここでも梶原マジックは成り立たず（笑）

まぁここで中村・三瓶時代が終わり、松井・増田・黒澤の三強時代となり黄金期が訪れるのだが。
今の目で見ると、顔を叩かずベタ足で腹を叩き合う格闘技は不自然に見えるのだが、この時代は個性的な選手も多くてとっても面白かったのだ。

優勝出来なかった竹山が飛行機で修行の旅に出て終わる。（実際竹山はこの後キックボクシングに転校する。）

今や大分裂してしまいこの当時の面影は一切無い。これも時代の流れですな。

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公開後大分経ってからビデオで鑑賞
大山館長と梶原一騎が訣別してからの作品のため、過去の作品とは大きく違い全く面白くない作品だった。