時は第二次世界大戦末期のドイツ。敗戦の色濃い中、それでもヒトラーは戦争をやめようとはせず、国民は疲弊していく…
そんな中、ドイツ軍内部に、ヒトラーへの反感を抱き、彼の凶行から自国を守ろうと決意する者たちがおり…
ドイツで実際に起こった、ヒトラー暗殺未遂事件、『ワルキューレ作戦』を題材にした映画です。
この映画を観るまで、実際にこんな事件があったとは知りませんでした。
当時のドイツは、良くも悪くもヒトラーという傑出したカリスマ性を持った指導者に完全に心をコントロールされていたと思っていた為、ちゃんと国の為に、客観的にヒトラーへの不満を感じ、反抗しようとしている人たちがいた事には驚きました。
ただ、これはあくまでも史実なので、映画『イングロリアスバスターズ』のような爽快な史実無視の展開が起こるわけもなく…でも、国の為に行動をお越して必死に抗う人たちに、そういう奇跡がおこればいいのにと、つい思ってしまいました。
ちなみにこの映画の主人公、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐は、ドイツで反ヒトラー勢力の英雄として讃えられている為、サイエントロジーの熱心な信者であるトム・クルーズが演じると知らされた時の批判は非常に大きかったとか。
