mi

花子のmiのレビュー・感想・評価

花子(2001年製作の映画)
4.5
忌野清志郎の音楽あいすぎ。花子の心の声のように思えた。
まず写真の床の並べ方がアート。
畳を取り替えればいいと思える母の優しさと、写真を撮ろうと判断した母の愛。愛なのかどうかは第三者にはとてもわかりっこないが、きっと花子の証を残したかったのだろう。
我々が時たま、日常でこれは!という瞬間に立ち会ったとき自然とカメラを向けるのに近い感覚なのではなかろうか。
日常を彩るのは何もスペシャルな出来事とは限らない。佐藤真のどこまでも優しい視座。
問題意識とか押し付けがましい姿勢を一切感じない心地よさは唯一無二。
姉が一度も姿を現さなかったことに一番共感してしまったし、改めてカメラのもつ暴力性を対象を映さないことで浮き彫りに。
mi

mi