このレビューはネタバレを含みます
タンゴのためのプロモーション映画なのか? ストーリーとタンゴが絡んでいるようでいて、絡んでいない。
漫画とかでよくあるねこういう表現方法。かわるがわる二つのエッセンスを移して行って、ふたつが絡んでいくスパイラル。今回でいえば監督の私生活と舞台タンゴなわけだが、片方はギャングからの略奪愛、片方はアルゼンチンの軍事政権への批判、なにも被らない。普通はその恋愛を比喩した舞台だったりするんだけど?
しかもそのタンゴも恋愛もうっすいね〜 単語に対する芸術観点を意識するあまり、なにもかもまとまりがない。これはどうなのよ。
タンゴ自体は綺麗だったが、やはり伝統芸能だけあって排他的な裏舞台を知れたのは良かった。ちょっと前にitunesで今のタンゴを調べたことがあったけれど、何十年も経ってまだこれ?とその発展性のなさにビックリした。タンゴ舞台の上映も同じく、クラシックでなければいけない勢の意見が強くて苦労してそうだなあ。