オーウェン

ワイルド・レンジ 最後の銃撃のオーウェンのレビュー・感想・評価

3.7
古き時代の西部劇を21世紀に蘇らせるという難行をケビン・コスナーは実現させた。
監督まで兼ねていることからも、思い入れは相当なものだろう。

アメリカ西部を渡り歩く4人のカウボーイたち。
買い物に出かけた一人が戻ってこないので、その町に行くと捕まっており、町を牛耳っているバクスターがいることを知る。

使い古された名誉や誇りという単語が重要なキーワードになっており、この雰囲気の出し方はコスナーが同じく監督した「ポストマン」とえらい違い(笑)
冒頭から目の前に広がる自然と、勇壮な音楽で一気に世界に入っていく。

淡々と生活を描きながらも、その中での嘆き節など丹念に綴られる。
そして後半の30分程度から拳銃を抜きカウボーイの真骨頂を見る。

ケビン・コスナーとロバート・デュバルのコンビが予想以上に合っており、マイケル・ガンボンの悪徳町長も憎々しげに演じている。

非常にここまでは誉めたのだが、終盤突如としてラブストーリーの要素が入ってくる。
ここだけ明らかに浮いており、やはり西部劇に女性は添え物程度なのがピッタリなのかなと思う。
オーウェン

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