おっくん

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのおっくんのレビュー・感想・評価

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ずっと観たいと思ってた映画。
案の定、非常に良きでした。

社会とか取り巻く環境、つまり自分の「外」によって「中」の自分が侵食され、いつの間にかそれが素の自分だと無意識に刷り込まれる。そしてその自分を今度は外に表出する為に、新たなペルソナが作り込まれる。
要はちぐはぐな状態。
分かってはいるけど、自分の心に向き合おうとせず、また外的なものに責任所在を求めてしまう。
そうでもしないと内なる自分の弱さが露呈し、怖いから。

ウィルのそのような心からの叫びがずっと聞こえてきたし、そういう外的なものに巻かれて生きてきた自分自身も、改めて今までの過去を追体験する好機を与えてくれた素晴らしい映画だった。

ウィルみたいに、自分も人生の途中から埋めなきゃならなかった「内」なる自分に対し、本心で問いかける作業を、現在常に日頃からやっていて、だいぶ素の自分で自由に「外」を歩けるようになってきた。

ありのままのウィルを受け入れたショーンと同じように、自身で全てを受け入れる覚悟を持ち合わせて生きることをしていきたい。
おっくん

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