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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのRENのレビュー・感想・評価

4.3
●若きマット・デイモンの才能がスパーク

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当時はまだ無名だったマット・デイモン。本作では過去にトラウマを抱えながら、天才的な数学センスを持つ青年役を演じています。血気と儚さが同居する複雑な役柄ですが、この頃から達者ぶりが光りまくってます。終盤、彼の心が一気に氷解していく場面の演技はそれはもう素晴らしかったです。

さらに本作はマット・デイモンとベン・アフレックが脚本を手掛けています。後に映画界を代表することになる若い2人が、この時点で瑞々しくもハイクオリティな傑作を残していることに頭が下がります。

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●人生は旅立ちの連続

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生きていたらやっぱり辛いことって多いじゃないですか。なんでこんなツイてないんだ、とか、あいつは羨ましいよな、とか、そういう感情が渦巻いてしまうのが日常茶飯事。でも冷静になって周りを見てみたら、自分は一人じゃないんだな、と気付ける瞬間がたまにある。「君は悪くない」と言ってくれたり、最後まで自分の味方でいてくれる存在に、実は日々救われていたりする。勇気をもって前に進むことは本当に勇気がいるけど、この映画を観ればなんだか大丈夫なような気がします。出会いも別れも楽しめるようになれば、もう少し生きるのが好きになれそう。
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