公開時に観てないのが不思議で当時そんなに忙しかったのだろうか。
本作は長いことU-NEXTのマイリストにいたのだけど近年ハーヴェイ・ワインスタインのこともありついに初鑑賞しました。ハーヴェイがまだ無名だったデイモン=アフレックの書いた脚本の価値を認めてMIRAMAXが製作を即決したらしい。
そしてこちらも長らく、タイトルは「傷ついた御心」みたいな意味だと思ってたけど、なんとデイモンの役名だった。ギャフン。
良かったところ、
ストリートの無名の天才が見出されていく過程はワクワクした。
(ほんとは見出されることを期待して自分から電車に乗ってまでMITに清掃に通ったんだけどね、それもよかった)
言わずもがなだけどマット・デイモンがきらきらしてるなー✨
ロビン・ウィリアムズ演じるシェーンのキャラクターの奥深さを描いたことがやはり大きく共感できた。それがこの脚本の一番良いところでは。
(ウィリアムズのフィルモグラフィーをあらためて見て、自分が感銘を受けた作品が全て30代のウィリアムズだったことになんか驚き。もっとおじさんだと思ってた)
(ちょっと待って本作撮影時でもまだ46歳?!初老のビッグスターを引っ張り出してきたわけでもなかったショーン・コネリーやマーロン・ブランドみたいに)
貧民街のフッド映画で必ず出てくる弟的おみそキャラがケイシー・アフレックでこれはドンピシャハマり役だった。(ちなみにたいていはフラグ有りでしぬけど本作の彼は元気元気)
「8 Mile」よろしくアカデミアでのし上がるウィル・ハンティングを見たかった気もする。
微妙だったところ、
ガス・ヴァン・サント監督のまとめ方。
この監督の作品いくつか観てるけどどれもいつも微妙。(わるくはないんだけど)
無名の天才のサクセスストーリーではなかった脚本。
それだからこそいろいろ良いのですが、前半からの期待感はハシゴ外され感。
脚本はセリフのためのセリフが多かった印象。
ベン・アフレックの芝居があざとい。確信犯的にあざとい。
そのせいで脚本もあざとく思えてくる。
評価の高いサウンドトラックですが、自分的には本作の音楽は全体にあまり好みではなかった。
なにこの長文、、いろいろ言ったけどもちろん観て良かったです!
公開時に観ていたら絶対超感動したと思う。
四半世紀経ってこの映画に相応しくない自分になってしまったのかもしれない。どちらかというと今の自分のことがよりわかったかもしれない。
この時代のハリウッド映画は好きだし、いろいろ再鑑賞したくなりました。