鍋レモン

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの鍋レモンのレビュー・感想・評価

4.7
⚪概要とあらすじ
天才並みの頭脳を持ちながら、幼児期のトラウマが原因で周囲に心を閉ざし非行に走る青年と、妻に先立たれ人生を見失った精神分析医との心の交流を描いた感動作。本作で脚本家デビューを飾ったマット・デイモンとベン・アフレックが見事にアカデミー脚本賞を獲得したことで話題に。また、孤独な精神分析医を演じたロビン・ウィリアムズも助演男優賞を獲得している。監督は「ドラッグストア・カウボーイ」の鬼才ガス・バン・サント。

深い心の傷を負った天才青年と、同じく失意の中にいた精神分析医がお互いにあらたな旅立ちを自覚して成長してゆく姿を描く感動のヒューマン・ドラマ。ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィルに精神分析医のショーンを紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆくが、彼の才能に気付いた政府機関や大企業が接近してくる。

⚪キャッチコピーとセリフ
“あなたに会えて、ほんとうに良かった。”

「君は悪くない」

⚪感想
ヒューマンドラマ作品。

マット・デイモンとベン・アフレック脚本の感動作品。

ただただ温かい物語。
基本的に嫌な人がいないし、それぞれの経験や思いがあってなので納得がいく。

一つ一つが名言、名シーン。

マット・デイモン。
マット・デイモンやっぱり演技力が高い。笑うにしても泣くにしても怒るにしても。知識も必要とする膨大なセリフも難なく。
何歳の時か分からないけど肌が綺麗で角度変わると髪型もあってかレオナルド・ディカプリオに見える。

ウィルが類まれなる才能を持ちながら暴力やその力を行かせない仕事に従事しているのを見ると勿体ない気持ちがしてしまう。けれどウィル自身はそうは思っていないというか、自分の過去や今つるんでいる仲間たちへの思いからそうなってしまっているのが苦しいと感じた。
バーの時に口論に勝ったのはかっこよかったけどウィルの物凄く繊細で自分のことを詳しく知ろうとする者がいると持ち前の知識で退けたり、ジョークや嘘で誤魔化したりしてしまうところをランボーに指摘されてから見るのが辛かった。
ショーンとの出会いで変わるウィル。スカイラーとの恋とショーンのセラピーが同時進行なのでやや治療展開や克服が急な気もするが感動する。

ショーンやチャッキーのセリフがラストで物語の伏線となって繋がる所が良い。

ベン・アフレック。
綺麗なベン・アフレック。今のムキムキクマさんとは違って、細い綺麗かっこいい。
そんなに登場シーンはないのだが、ちゃんと仕事してるし、ウィルの送り迎えしてくれるし、ウィルのことを思って発言してくれるしでこういう作品では珍しいレベルのスペシャル良い人。
弟のケイシー・アフレックが出ていたのも良かった。

ロビン・ウィリアムズ。
『ストーカー』での演技が忘れられないけどやっぱりロビン・ウィリアムズは良い人の役が似合う。
奥さんについての秘話にほっこり。

ステラン・スカルスガルド。
悪役顔だがウィルの才能を思うあまりという感じ。普通の人なら彼の行動が当たり前だと思うだろうし、彼の才能を妬まないところが好き。

本の引用をすることで頭が良くは見られるけど自分を語る時は自分自身の言葉で話すことが大丈夫なのだと感じられた。



⚪以下ネタバレ



チャッキーの「俺の一日の最高な瞬間を教えてやろうか?お前が家を出るのを待つ10秒間さ。ドアをノックしてお前が出てこないんじゃないかと思うこの瞬間が最高にわくわくするんだ。」のセリフはセリフ史上上位の良さ。
ラストでその状況になってチャッキーが少し寂しそうな顔をした後にニヤッと笑って歩き出して仲間たちに居ないぜと伝えるようにお手上げのポーズを決めて、モーガンは後ろの席から女席に車での流れ本当に最高。
友の才能を認め、一緒にいることではなく、その才能を活かせることを応援するチャッキーを中心とした彼らが凄い。ボロボロだけど車をプレゼントするところも泣ける。

ウィルの才能を宝くじに例えるチャッキー、ラストのランボーとショーンの宝くじの当たる確率についての会話。

ショーンとランボーの会話を聞いていたウィル。自分のことを違った視点から思って言い合っている二人を見て思うところはあったのではないのかな。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
フィールズ賞受賞者でマサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出す。世界屈指の優秀な学生たちが悪戦苦闘する中、いとも簡単に正解を出す者が現れた。その人物は学生ではなく、大学でアルバイト清掃員として働く孤児の青年ウィル・ハンティングであった。

ランボーはウィルの非凡な才能に目をつけ、彼の才能を開花させようとするが、ウィルはケンカをしては鑑別所入りを繰り返す素行の悪い青年だった。ランボーはウィルを更生させるため様々な心理学者にウィルを診てもらうが、皆ウィルにいいようにあしらわれ、サジを投げ出す始末。ランボーは最後の手段として、学生時代の同級生ショーン・マグワイアにカウンセリングを依頼する。ショーンはバンカーヒル・コミュニティ・カレッジで教壇に立つ心理学の講師で、ランボーとは不仲であったが、ウィルの更生のため協力することになった。

ショーンは大学講師として表面的には健全な社会生活を送りながらも、最愛の妻を病気で亡くしたことから孤独に苛まれていた。事情を知らないウィルは当初ショーンをからかっていたが、やがて互いに深い心の傷を負っていることを知り、次第に打ち解けていく。さらにハーバード大学の女学生スカイラーとの恋を通して、ウィルは自分の将来を模索する人間へと徐々に成長していく。

⚪鑑賞
サタシネで鑑賞(吹き替え)。

⚪パンフレット所持
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