このレビューはネタバレを含みます
恩師と天才青年の良い話。
私には恩師が青年を一方的に救うのではなく、青年と対話することによって恩師自体も自分を見つめ直し妻の死と向き合うきっかけとなったと思う。
賢いが自分の意見を持てない「青年」が現代人と重なる。自己啓発本、日本文学、聖書、哲学書、これらを読む人はそもそも少ないだろう。しかし、読んだとしてもどうだろう。そこから思考を進める人はいるのだろうか。今の時代、もしかしたらネットやYouTubeで感想や考え方を検索するかもしれない。しかし、それは本当に自分の考えなのだろうか?
自分の意見を持っていない私、それに気づくいいきっかけとなりました。