ごまだんご

レミーのおいしいレストランのごまだんごのレビュー・感想・評価

3.8
ネズミ×レストラン。
本来交わることのない2要素が組み合わせると、新たな価値が生まれる。アイデア想像で使われる考え方です。これを実行し、大成功を収めた作品が今作「レミーのおいしいレストラン」です。
リングイ二とレミーの関係性が奇妙なんだけどキュートで大好き。キッチンに立つ資格は無いけれど実力はあるレミーと、資格はあるけれど実力がないリングイ二。2人は対照的なんですよね。彼らが協力し、たどり着いた最後の結末は何ともハッピー。素晴らしい着地点。
音楽も素晴らしい。主題歌“ごちそう”は特に最高。柔らかい曲なのに、キラキラしている。ゆったりしているのに、心拍数が上がる。楽しくなる。何とも不思議な旋律です。
そして何よりも、イーゴの評論シーンが素晴らしい。
“たとえ評論家にはこけ降ろされ、三流品と呼ばれたとしても、料理自体の方が、評論より意味がある。”
“誰もが偉大な芸術家になれるわけではないが、誰が偉大な芸術家になってもおかしくはない。“
将来、何かを生み出す側になりたいと考えている私にとって、こんなに勇気付けられる言葉はありません。そして、作品に対して批評をするときには、精一杯の誠意をもって評価したいと思いました。そう、フィルマークスでもね。
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