主人公がティディベア作家など設定がもの凄く好み。制作者は瑠璃子の美しさが際だつ役者選択をしていたのが伝ってくる程、中谷美紀の美しさが光っていた。
人の内にある寂しさがテーマで、怒るわけでも、責めたてるわけでもない、安藤サクラの「自分だけが寂しいと思わないで」というだけの静かな台詞に怒りや哀しさだけでは言い表せられない感情が伝わってきて、不倫は色んな人の心に傷を負わせるということを改めて感じ取れた作品だった。
腕に入るシーンが何だか余計にふたりの距離を遠い様に見えたが、最後は本当にふたりの距離が縮まって聡の心の中に入っていているに見えた。
人は守りたいものに嘘をつく、や、記憶することよりも思い出すことの方が大切など、詩の様な言葉が溢れている。
夫婦の絆とは何なのか、深く、深く、考えさせられた。
