映画のはじまりからラストシーンまで素晴らしくデザインされていて、永遠のお手本みたいに思える。
色彩感覚はお洒落通り越して1回サイケに旅して結局またお洒落に還ってくる感じ。
ミュージカル映画って、とっつきにくいところがあった私でも、これはとても楽しく観れたし、それはきっちりと構成されていて要素にヌケが一切ないからだろうか。
おや?ここ、違和感あるな、て場面がまず無い。(あるとしたら、たしなめられてタバコを消す時…かな。フランスあるある?)
演者のちいさな所作のひとつでも、印象的にされていて、場面場面の雰囲気作り演出がきめ細か。もしかして歌舞伎なんかに近いのかも?とかも思えた。
こちらへの、オマージュ、という名のちょいパクがラ・ラ・ランド?みたいに思えるけど、まあ許せる範囲というか映画好きにはヨシヨシ、みたいに思えるところ。
なによりまぁ、ドヌーブ様の美しいこと。
雪の精みたいな花嫁衣裳は神々しくすら見えて、歌が吹き替えだ?とかなんとか、もうそんなことはどうでもよくなるほど。
マタニティ姿もどーしよーもなく可愛い。
ミシェル・ルグランの美しい旋律にもうっとり。
場面ごとの曲調や雰囲気の変化も素晴らしいが、
ギィがHeartBreakの末あやしい店に入り込んでいくシーンの曲がおもしろかった。ああいう曲調はなんというんだろう。