くまこ

シェルブールの雨傘のくまこのネタバレレビュー・内容・結末

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

宝石商が出てきた時には既に不穏だったけれど、やっぱり終わり方が悲しかった...。気持ちだけで何とかなるほど現実は甘くないですね。
題名がシェルブールの雨傘なだけあり、序盤2人の関係が順調な時の傘のシーン?の多さは尋常じゃなかった笑
後半に何回か出てくる「幸せ?」ってセリフが心に刺さった。当たり前だけれど人が他の誰かの代わりをすることは出来ないので、別れの喪失感はたとえ次の人と新たな人生を進み始めるにしてもずっと残るものだと思う。(時間が多少痛みを緩和するし、常に顕在化してはなくてふとした時に感じるものな気がする。)その喪失感と折り合いをつけつつなんとか幸せになろうとしている様子が第三部のシーンから感じられた。
第一部で上手くいってる2人を見てる分、環境とタイミングの悪さが主な原因とはいえ別れてしまうのが余計悲しかった。他の人の感想にデイミアン・チャゼル監督がこれをベースにララランド考えたって書いてあったけど、確かに通じる所があったなと思う。
ミュージカル映画はほとんど見てこなかったし苦手意識もあったけれどこれみたいに比較的穏やかに進むものなら大丈夫だった。多分レミゼとかグレイテストショーマンは盛り上がりについていけなくて気持ちが置いてけぼりになっていたのだと思う笑
サントラ借りたいな~
くまこ

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