ナレーションを削った実写映画ながら村上春樹感を絶妙にキープしていて、だからこそ見づらくもある。
これがフランス映画なら日本で絶賛されてるだろうに。
やれやれヤリチンのワタナベがよくわからんうちにモテるのは、村上春樹その人がよくわからんうちにモテていたからかもね。
終盤の映像表現と劇伴はもはやJホラーなのよ。
昔の恋人を引き摺っている直子の「忘れないで」はキツいわな。
死者との距離はこれからも広がっていくばかりで、始めから距離を取ってしまうことが生きる術なのかもしれない。
キズキが死んだ理由についてモノローグがないのもきっとそういうこと。
