ノルウェイの森の作品情報・感想・評価

「ノルウェイの森」に投稿された感想・評価

ザン

ザンの感想・評価

3.1
ほとんどのシーンが画面上に1人か2,3人の少人数しか登場しない。何かに縛られながらも自分なりに自由に生きている若者の孤独を感じる。
Miko

Mikoの感想・評価

2.5
フランス映画っぽい。
村上春樹さんは初めて。
彼に少し興味が湧いた作品。

題材、表現、そういうところから、村上春樹さんの沼にハマりそうな気もする作品。

こんなとこで言うとすっごく棘があるみたいになるかもしれないんだけど、とりあえずハルキストが苦手なの、私。
だから、ホント村上春樹さん全然興味無かったんだけど、意外とハマった。

なんとなく、生と性がテーマなのかな?
出てきているキャラクターが良い意味でみんな何を考えているのか分からない。

フランス映画的にオシャレでとっつきにくい感じ。
哲学的で、日本人らしくない。
性をとても気軽に捉えている。(ストーリー的には重いのかな?)
原作を読んで無いから分からないけど、海外でハルキムラカミって崇められている意味が凄く分かる。
今度村上春樹さんは海外のアーティストだ!と思って読んでみると惚れてしまうかも。
本読んでみたくなった。

松山ケンイチさんの演技力に脱帽した。
最初凄く薄っぺらさを感じたんだけど、徐々に変わっていくアンニュイさとどこかつかみどころのない不思議なワタナベを演じている。
泣き叫ぶところや、直子と緑では少しだけ当たり方が違かったり、ラストの「どこにいるんだろう?」とか凄く良かった。

あとは、もう菊地凛子さん!
最高っす。
菊地さんの病み感、ホントツボで、「私濡れなかった」って言う長ゼリフからの叫び!

映像もステキな物ばかりだった。

唯一水原希子さんの【これからセリフ言うぞ!】って感じの吃り?が少し気になった。
松山ケンイチさんと菊地凛子さんっていう実力派さんたちの間にいるの少し気の毒……。

ラストの、

『我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。』

このシーンに涙が出た。
あぁ、何の役にも立たないのか……。
でも、それからなにかを学び取らなければならないんだ…。
そう思うととても残酷で、でもそれがリアルなんだなと感じた。

原作を読みたい、と思わせる、でも、原作には程遠い物だろうなとも同時に感じさせられる。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★★☆☆
メッセージ性 : ★★★☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
tak

takの感想・評価

2.0
「ノルウェイの森」 に対しては観る人それぞれに思い入れがある。だから今回の映画化はトラン・アン・ユン監督の見た「ノルウェイの森」。 世間では好意的な評が多いようだが、残念ながら僕にとっては期待した「ノルウェイの森」ではなかった。確かにハードカバー2冊の小説を2時間に収めるのは難しいだろう。映画は主人公ワタナベが直子、緑の間で揺れるストーリーを軸にしている。だが、物語を凝縮しているとはいえ、重要なシーン や要素が大きく欠落しているとしか僕には思えなかった。

 登場人物が死なず、セックスが描かれずやや冷めた印象の初期村上春樹作品とは違って、「ノルウェイの森」はその禁を破り、生きることと人を愛することに肉薄した物語だ。それ故に人は傷つくこともあり、何かを得て、何かを失うことがある。それが生きていくことだ。原作の冒頭、突然飛行機の中で流れたNorwegian Woodに悲しくなってしまうワタナベは出てこない。映画の結末であれば、結局(かなり唐突に)ワタナベは緑を選び、奇妙な三角関係が終わってめでたしめでたし。でもそれは原作の最後のページからにじみ出てくるような喪失感とはまったく違うものに感じられた。また、直子との性の関わりでは、自分を忘れられたくない一心で記憶に刻み込むかのような直子の緊張感がまったく感じられない。キズキとの関係を告白する長回しの場面はよかったが。

 そして何よりも納得がいかないのが、レイコとワタナベの関係。レイコは、直子のサナトリウムをワタナベが初めて訪れたとき、女性経験の豊富な彼に嫌悪感を示す。しかしだんだんと彼を理解していく、直子を失った喪失感を共有することになるのだ。映画では、唐突にワタナベの元にやってきて「私と寝て」(この台詞は最悪)などど言う。原作でいろんな人が疑問を抱くレイコとのセックス場面は、直子のお葬式を二人でやろう、と悲しみを共有した上でのある種の「ノリ」だったはず。
「ワタナベ君、アレしようよ。」
「僕も同じ事を考えていたんですよ。」
ところが映画ではレイコが社会に復帰するための儀式として、ワタナベに「寝て」と頼んだようになっている。しかもワタナベは「本当に寝るんですか」としぶしぶ服を脱ぐ。・・・これはあんまりだ。

 映画全体を包む空気感や日本の自然風景には確かにみるべきものがある。音楽もいい。しかし、これは僕の求めていた「ノルウェイの森」の映画化ではない。エンドクレジットで帰り支度を始めた映画はここ数年では初めてかも。原作に愛を感じている、少なくとも原作で感じたイメージを損ないたくないのなら、僕はお勧めしません。初日に気合い入れて観に行ったのに、ちょっと残念でした。 世界的ベストセラーだけに、原作を尊重した印象を受ける宣伝に今回は完全に騙されました。もちろんひとつの解釈として 、この映画はアリなんだけどね。
shiori

shioriの感想・評価

3.0
一番すきなのはキヅキの表情が変わっていくところ 。あとはどうしても、わがままな女ふたりにはさまれた優柔不断な男の物語としか思えなかった。というか、それが原作としても本質なのかな 。原作を読んだときの印象は ちょっと違ってたから 、もういちど確かめる意味で読みかえしたい。画面それぞれの色合いや 雰囲気は好きだけど、やっぱり映像化は無理があったと思う。
まず映像化するんやったらするで、入れるべきところを整理してくれって感じ。緑の家で見る火事と火事見ながらキスするとこ、直子が死ぬ前日にレイコさんにしたワタナベの話。
セリフも、原作と同じであるべきところを変えてるから意味変わってくるとこあるし、なんで?ってなった。
それのせいでごちゃ混ぜ感もあるし、緑のキャスティングも、雰囲気は希子ちゃんで合ってるけどセリフが単調にも程がある。
って書いてたら、自分がまるでハルキストにでもなったんかなと思うぐらい。
ennea

enneaの感想・評価

1.0
2012/04/12 レンタルにて鑑賞。
原作もよくわからなかったけど、映画はもっとわけがわからない。私にはまだ早いのかも。

このレビューはネタバレを含みます

ライトノベルしか読んでなかった2010年当時18歳の高校生、まさにワタナベたちと同じ年代として原作を初読し、当時何も知らない純朴な少年にとって、あまりにもあけすけな性描写や村上春樹が紡ぐ独特な文体、不穏な雰囲気や生の奔流のようなセックス、直接的表現、全てにおいて度肝を抜かされ、純文学ってこうなのか…と衝撃を受け、内容は覚えてないのにやたらと思い入れはある作品として、好きではないけれど大事な作品でもあった。
小説を本格的に読んだ事がないという自覚をしつつそれを恥と思いつつ踏ん切りがつかなかったあの頃、映画化して話題だからというミーハーな感覚がきっかけで読む事を決めたのだけども、高校の図書館で借りるとき司書のおばさんが「映画化するからか最近人気だね」と一言添えて渡してくれた言葉に浅はかさが見透かされたかのような恥ずかしさを覚えている、そんなくだらないいわくの思い出つきだったりする。

アマゾンプライムで配信しているのを見かけ、ずっと観てみたいと思っていた事を思い出し、観てみる事にする。図書館でノルウェイの森上下巻を借り、読むのを並行しながら。
久しぶりに読むと8年前に読んだ当時よりも描写や風景がくっきりと見え、こんなに読みやすかったんだ、そしてこんなに感情に訴える作品だったんだと思い、そしてやっぱワタナベ、何だこいつ??という感覚も強く、あけすけな性描写や激しい性行為の細かい表現やその頻度に当時と変わらず純朴な身の自分にとってなんだかわからない強い衝撃を与えてくる作品だなと、小説に関しては強く思い直した。小説に関しては。

この映画、村上春樹の映画としては正解だけど映画として取り出すと0点に近い評価です…。
村上春樹の文体あってこそのあのストーリーに重みというか深みというか味わいが出るので、本筋だけ取り出しても単に周りの女とセックスしまくりという身も蓋もないまとめかたが出来てしまう。ストーリーとしてはあまり面白いというわけでもなく、生と死と性が生臭くぶつかり合う空気に、「やれやれ…」とか言いながら愛とか死とかに向き合っていくからこそ産まれる雰囲気を味わう作品だと個人的には思うので、単純に映画化に向いていないのでは?という懸念が、見事的中した感じです。

雰囲気や音楽はとてつもなく良いんですよ。それに役者も最高のキャスティングですし。松山ケンイチのニヒルで心の底が見えないような笑い方とか静かで陰キャラじみてるのにこざっぱりしている淡白な感じとか、終盤の岩崖の上でよだれたらしながら悲痛な叫びを上げる演技は腰を抜かす程不気味で、かつ怪演だと賞賛できます。
この時はまだ新人としての水原希子。ミドリのエキセントリックさを見事にリアリティ持たせる外見かつ、妖艶で不思議な雰囲気を醸し、村上春樹的口調も見事に違和感なかった。望むならば原作通り限界まで短髪にしてほしかったのはあるけども、それを気にさせないぐらいのオーラをまとっていて素晴らしかった。奇抜で尖ったセンスのオシャレもキャラも派手と感じさせないぐらいの着こなし具合でしたし。
あと永沢さん役の、玉山鉄二!永沢さんのイメージがもう玉山鉄二で固定されてしまう程の当てはまった外見、そして一生勝てそうにもないイケメン具合。姿、シルエットだけでもうこのキャスティング素晴らしいと感じました。
ハツミさんも凄くよかったし、三人の食事シーンとかも良かった。直子と歩く原っぱとか公園とか、部分部分の綺麗で良いところは多くあった。
あったけども、雰囲気だけで、ストーリーが端折られまくっていて、ダイジェストのような突拍子もない話が2時間延々と続くだけになってしまっている。
原作読んでない人は、絶対話についていけないスピードで展開されるので、情緒も詩情さも何もない、大事なシーンも改変して端折っているので、なんだか原作の良さを全て削って出来た物を抽出してみせられているみたいで観ているこっちが「やれやれ」でした。

ミドリとのキスはあるが火事がまったくない。原作、思い出した時に、唯一思い出せた部分がミドリとの火事を見ながらのキスなので、一番そこが思い入れ深かったのにまったくなかったのには、落胆です。飛行機のシーンがない、ハツミさんとのビリヤードの場面がない、ミドリの父親の介護のシーンがない。父親介護の場面なんかは特にキズキ、直子以外の死と直面する大事な場面であるのになぜ削った…?突撃隊がいなくなる話がない、そもそも突撃隊で笑いとったりすることがまったくない、阿美寮で直子が全裸になる素敵なシーンがない、直子やミドリに手紙を送るシーンはあるけど、長い時間を書けて何回もやりとりするところに良さが有るのに数枚で終わっている。レイコさんの過去話がない、レイコさんと弔いの為の弾き語りがまったくないのに押し掛けてセックスを嫌々おっぱじめてる、ミドリの怒る場面が「バーで変な事を言うのを制止されたから」ととんでもなくクレイジーなキレ方となっていて、こいつ情緒不安定なのか?と思わせられるクソ改変。精神が病んで情緒不安定な女vs行動が身勝手で情緒不安定な女状態。ミドリの一見エキセントリックだけど一貫している言動や態度というのが、映画で省略されて、改変されて、歪められているので単に距離感が掴めない女と化してるのが悲しい。
あと、旅途中で漁師に5000円貰って帰る事を決意するシーンが大好きなのに単に岸壁で雄叫びを上げて戻ってきたのには呆れた。日帰り旅行か?悲痛な声を上げる松山ケンイチはよかったのに、一番の見せ場でもあったのに、そこをスっと切り上げて家に帰ってレイコさんとヤって、脈絡のなさに感情が欠如した人たちの盛り合い映画と化してしまっていて本当にやれやれという感じでした。
ワタナベの「ぼくもそう思ってました」が「えぇ…?寝るんですか?」みたいに嫌々ながらという改悪もされていて、口は嫌がっても体は正直だな的激しいセックスをして本当に何がしたいのか分かりません。原作未読の方は心底理解できないと思うし、読んでる人も呆れたとは思います。

雰囲気はいい、配役も良い、曲も良い、なのにストーリーが全然駄目、という映画で、村上春樹的雰囲気を出しているのに村上春樹の小説の味わいとはまったく別のものになっているという不思議な作品になっていて、海外の映画監督がとったにしては春樹的特徴を掴んでいるけど、映画としては村上春樹の文脈が悪く反映されているという、評価が難しい映画ではあったりして、なんだかよくわからない感情に襲われます。
あの量を2時間に短縮するのは難しいけど省略してほしくないところを省略したり改悪して繋げたりしているので完全に裏目ばかり出ている映画。
やっぱり映画化に向いてる作品と向いてない作品があるんだな、ということを改めて思い知らされました。
mayumayu

mayumayuの感想・評価

3.5
評価低いんですねー。びっくりです。私はハルキストというほどではありませんが、村上春樹さんの作品はいくつか読んでいて、最初に読んだもののせいもあるかもしれませんが、ノルウェイの森は好きです。そして、映画も割と好きでした。松山ケンイチはイメージに合っていましたし、緑ちゃんの水原希子は私のイメージとは違いましたが透明感が素晴らしかった。直子は菊地凛子さんは全くイメージではありませんでしたが、圧倒的な演技で納得した感じです。原作も元々性愛を描く場面が非常に多い小説ですが、いやらしさやエロスというより淡々と描写される感じに特色があると個人的には思っているので、それを知らないで観ると、あまりにそういうは描写が多くて気持ち悪いってなるのかもしれません。
wowe

woweの感想・評価

4.8
映画館で友人と。水原希子さんをこの映画で知り、透明感ありすぎて指突っ込んだらスンッてすり抜けそうやねって言いながら帰った記憶
りく

りくの感想・評価

1.9
H30.29.8
終わり方が気になり最後まで見てしまった。
永沢さんが酷い男だとされているが、主人公も私から見れば酷い男だった。

ハツミに自分を重ねた。緑が終盤で言った「私を抱く時は私だけのことを考えてね」「私に何してもかまわないけど、私を傷つけることだけはやめて もうこれまでの人生十分傷ついてきたし、これ以上傷つきたくないの 幸せになりたいの」というセリフはそのまま好きな人に引用してやりたいと思った。
>|