LUUUUUUUUU

酔いがさめたら、うちに帰ろう。のLUUUUUUUUUのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

戦場カメラマン鴨志田譲さんの話。

こう書くと失礼かもしれないけど、フラフラ生きてた人間がたまたま知った戦場カメラマンという仕事に憧れ、稼いだ金でようやくカメラを買い戦場に行き、目の前の悲惨な現実からアルコールに逃げ、依存症から生活はボロボロになり妻とも別れ、施設に入り、酒が抜けて退院する頃には癌が見つかり、死を待つことになるというストーリー。

ただ、戦場もアルコールも、施設のこともすごくほのぼのした日常として描かれていて、観ている側のことなど知ってか知らずか、フラットな感情のまま映画は終わる。いわゆる見所というのが、ここまでまったく作られていない映画もなかなか無いと思う。

結局、別れた妻と子ども達とは再び一緒に暮らすことが出来て、もうそのうち死んじゃうのに、帰る家には愛する人がいて、愛してくれる人がいて、そうやって温かい場所があるから、すごく幸せな気分で観終えた。

なんというか…こんなもんだろうな。
ドラマティックじゃなくて、あっけなくて、辛くて悲しくてたまに嬉しくて。ドラマティックじゃなくても、あっけなくても、自分以外のことで辛くて悲しくて嬉しくて温かい。帰るべき家を大切にしよう、と思える映画。好き。
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