ヤマト

HAZARD ハザードのヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

HAZARD ハザード(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 俺達の危険な漂流 】
 まず映像。終始、「写ルンです」で撮ったかのような映像に引き込まれてしまった。青年達の青春が映えていたのはいうまでもない。TOKYOやNYが美しかったのはいうまでもない。
「眠い国日本。眠れない国日本」という想いから、刺激を求めてNYへ漂流したシン。何も持たない、何も知らないひとりの若者が、落ち合った仲間と共に目覚めた。まるでそれは刺激的な青春を観ているかのようだった。何か弾けたように行動する青年たちは狂っていた。有り余る絶大なエネルギーや不満を解放して。
 その唯一の拠り所である仲間たちが襲われたあとのシンは凄かった。眉毛を剃り落とし、盟友リーのジャケットを“羽”織り、逆襲を開始する。トリになったのだ。あの大胆不敵な自信に満ち溢れたシンは善悪抜きにしてカッコよかった。華麗に飛び、「立つ鳥跡を濁しまくり」といったところである。NYからTOKYOに蜻蛉返りしたシンは、見えないセントの価値を上げるべく、今もどこかを飛んでいる。
 また堕(お)ち合おうな。
ヤマト

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