ねこ

四川のうたのねこのレビュー・感想・評価

四川のうた(2008年製作の映画)
3.2
時代に翻弄され右往左往するしかない庶民の人生のいくつか
それらは廃墟となった工場に未だ染み付いたまま、時を超え続けているのかもしれない

大釜に入れられた大量の豆の中からひと粒、またひと粒と取り出してはしげしげと見つめるようなジャ・ジャンクーの視点
世界中どこにでもある話のはずだが、中国という広すぎる国の多すぎる国民が受ける波の大きさを思うと、やるせなさもひとしおだった

とは言え、ジャ・ジャンクー作品の中でもこの起伏の無さはさすがに少々退屈だった
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