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ランボー 最後の戦場のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
4.1
ナイスファイト。ストーリーとして上出来。戦闘描写においても今までの視聴者層が減るかもしれないが勇気を持ってグロを辞さず。そしてミャンマーの現状を描いた傑作だと思う。

プライベートライアンあたりで「超絶描写」が一つのトレンドになったように感じる。プライベートライアンなんざ人が吹っ飛びまくりのある意味ゴア映画。そしてその作品が世界的に有名な感動戦争映画になっちゃったからなあ。

だから最後の戦場を撮る前にスタローンは選択を迫られたと推測する。「超絶描写にする」か、「もう少しおとなしい描写にする」か。そこでスタローンが選んだのはプライベートライアンに勝るとも劣らない超絶描写。

ここが分かれ道。私みたいにゴア描写歓迎の人から見ればスタローンナイスファイト。グロが苦手な人から見れば目を覆ってグロだけにグロッキー。

賛否両論になるのわかるなあ。

それもこれもランボーという世界的に有名な名前を冠するからというもの。今までの冒険活劇から見るとびっくりするほど斜めに進化した戦闘描写だもの。本作はランボーでなくても全然構わない作品に感じる。スタローンが違う映画シリーズとして作ってもなんら問題ない。だからこそランボーに超絶グロ描写をぶち込むのは英断。

グロが苦手で本作をスルーする人が気の毒に感じる。

リアルな映像を作ればそれがリアリティになるのか。否。だがしかし今までと同じことやってたら以前のシリーズにあぐらをかいた消耗作品に成り下がってしまうのでは。リアルな描写の中に、ミャンマーの現場を。その中にポンってランボーがいたときに彼は何をするのか。そこに納得できるものがたくさんあるのがすごい。

尺が短いながらもびっちりランボーの人生が詰まってる。