よどるふ

ランボー 最後の戦場のよどるふのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
3.7
ランボーの事態への関わり方が変則的で、それ故に構成も変わっているシリーズ第4作。人体が機関銃で消し飛んでいく描写には偏執的なまでの凄味があり、「選択を迫る」シチュエーションで「ランボーの生き様」を浮かび上がらせている。

シリーズを通してその傾向があるが、凄惨な殺戮を繰り返す今回の敵役は過去作のそれらにくらべてより“無名性”を帯びている印象。ただ単純に「暴力の装置としての敵役」という感じ。その“人物を描き込まない”スタイルが90分というシリーズ最短の尺にも奉仕している。
よどるふ

よどるふ