よどるふさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(251)
ドラマ(1)

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.0

丁寧なキャラクター紹介が冒頭に入るので、自分のような「すみっコぐらし」初心者も安心して見られるつくり。いろいろと言われているけれど、自分が観ているあいだ強烈に想起したのは、藤田和日郎『月光条例』だった>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.7

〈二十七年前、一度七人はITと対決した、銀のばら玉を武器に。いや、それ以上の武器は、七人の友愛と勇気で結んだ“環”だった。そのときの“約束”にしたがって、彼らはいまここにいる。欠けた“環”を結びなおし>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

3.2

冒頭で劇的な出来事が起こるのだが、それに反してすごく見やすい。劇的な出来事を劇的に消化する語り口は選ばず、ちょっとピリついてる場面でも、すかさず“温もり”で包み込むような音楽が流れる。なもので、終始ま>>続きを読む

スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

4.0

とても面白かったし、好感の持てる作品だった。劇場を出ながら『カメラを止めるな!』に今ひとつ乗れなかったのは、単に自分の見方が悪かったせいだったのかもと考えたほど。“人前で演じること”の喜びが伝わり過ぎ>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.9

家庭内で自分だけ英語が不自由であることを夫にも子供にも小馬鹿にされている女性が、姪の結婚式の手伝いでニューヨークに長期滞在している間に一念発起し、英会話教室へ通うことに。さまざまなテーマが奇跡的な重な>>続きを読む

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.4

突如として現出した実態をもつ“過去”に空間的な制約を設けることで、クライマックスで迸るアニメーションの快楽がより心地よく感じられた。現状ではなく、「とっくのむかしに決断していたこと」を肯定する力強さが>>続きを読む

映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて(2019年製作の映画)

3.5

宇宙から飛来した未確認生命体との邂逅と、その生命体を狙う宇宙人ハンターたちとの攻防が描かれる番外編。TVシリーズは追っている状態での鑑賞だったが、事前知識がなくとも楽しめるであろう良作。

鑑賞前に映
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アス(2019年製作の映画)

3.3

野暮なツッコミになるが、本作が寓話だとは分かりつつも、主人公たちが“わたしたち”と対峙してからアクションへと流れていくダラダラしたテンポ感と、世界が一夜にして変容してしまう展開のスピード感が噛み合って>>続きを読む

僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

4.8

いろんな方の『ブリグズビー・ベア』評に本作が引き合いに出されていたのも頷ける自主制作映画ものの傑作。事がトントン拍子に進むあたりのスピード感はちょっと『こち亀』っぽいと思った。最後の最後に立ち現れる魔>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.2

この作品が“人の記憶”をどう取り扱おうとしているかのスタンス表明を読み取ったあとは、何の心配もなく作品の流れに身を委ねることができた。作中作として採用されたケン・リュウ『母の記憶に』を含め“母と娘”と>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

4.7

ミステリー映画としても、今年観た邦画としても私的ベスト1の大傑作。これだけ衝撃的なものを観せられたのに、エンドロールが終わったら立ち上がらなければならないのは酷過ぎると思った。観客の頭の上に疑問符を浮>>続きを読む

トイ・ソルジャー(1991年製作の映画)

3.0

「学校がテロリストに占拠された!」という、どこかで聞いたような状況だが、監視の目はけっこうユルい。前半のフリ不足とクライマックスの力不足、両方あると思えてしまった。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.4

経済のシステムにおいて貨幣を用いた取引というのは、人間同士の信頼や関係性の上で成立している。今シリーズでは金貨や誓印、チケットや肉体など、さまざまな媒介物が価値を持つ。そのルールが守られ、崩れていくさ>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.7

冒頭、まるで呼吸をするかのような自然さで豪邸への空き巣を行う主人公。モノローグで内面が語られるが、全編を通してキャラクター内面が語られるのはそこだけ。そしてその内面を掴ませないキャラクター造形がピタリ>>続きを読む

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく“外伝”っぽい作品だと思った。作り込まれた作品世界のど真ん中ではなく、その外縁での物語というか。見ている間はさまざまな語りの型や作品を思い浮かべたが、そうやって一度分類してしまうと突出した部>>続きを読む

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

4.6

傑作。予告で見た“動”の絵面に惹かれ、そこでも期待通りの興奮が得られたのだが、それと同等に素晴らしい“静”の映画でもあった。陰と陽、火と水、柔と剛などの相対する要素を画面に、アクションに、人間関係に張>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

演出だとは理解しつつも重いシーンの表現が“部屋が異様に暗い”なのは流石にどうかと思うし、部屋に日が差していたら眩しくて仕事ができないだろうと思ってしまった。サスペンスとしても「定石を丁寧に踏んでいるな>>続きを読む

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.8

開始早々に人間を襲う怪物たちの恐ろしさが描かれたのもつかの間、学校で繰り広げられる余りにも胸糞の悪いイジメ描写に“怪物たちの恐ろしさ”が霞んでいく展開に茫然となる。作中の「人間はみんなバカか悪人」とい>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

シャロン・テート事件に関わる知識を頭に入れてから行ったので、思わせぶりに登場する人や場所に疑問を抱かずに観られた。リックとクリフというフィクションの存在を“史実に刻印する”ための159分。

好きなシ
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

5.0

これは凄い。出されるものが悉くこちらの好みに合致し、今年の年間ベストどころか私的オールタイムベスト級の大傑作だった。細部に神が宿りまくっている。ひとつの型に嵌ることを最初から意識すればこそ、大いなる逸>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.1

建設会社の御曹司と農村出身のメイドという「身分の差」に阻まれる恋愛劇が現代の高級マンションの中で語られる。そんな古典的な物語の枠組みが何の言い訳もなく成立してしまっている社会というのは楽しみながらも色>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.4

原作の『シスターズ・ブラザーズ』は既読。原作だと半分過ぎてから分かるキャラクター間の経緯を映画では早めに説明していて、日本版のポスターが「メインキャラクターが4人」の絵面になっているのも分かるエピソー>>続きを読む

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