てんやもん太郎

新・狐と狸のてんやもん太郎のレビュー・感想・評価

新・狐と狸(1962年製作の映画)
4.3
なんだか今の時代に通づるな。
行商人という職業が衰退していこうとしている中で、
どのような行動を取っていくのか。
フランキーのような若者、最後まで続ける加東大介。人それぞれ。
現在も、ロボット化が進んで、なくなる職業もたくさんあるんだろうな。
そのときどう生きていくのか。

足を洗う者を見送っていく加東大介がやはりいい。
金比羅山の近くまで来てるのに、「ここで失礼」と待合所で拝むギャグも詐欺師らしくて、とても良かった。

にしても出演者が豪華過ぎて、見ていて飽きない。
前回よりもパワーアップしていて楽しい。
ただもっと、瞬間的に出てくるコメディアンにもっと美味しいシーンにして欲しかった。
浪花千栄子さすが!!

森繁のストリップ小屋の店主の如何わしさが素晴らしい!
踊る阿呆に観る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃ損損!
人間どこまで阿呆でいられるか。
そこが勝負かしら。