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本日休診のhrdのレビュー・感想・評価

本日休診(1952年製作の映画)
3.0
 コメディタッチなんだけど、内容は結構ディープで、訪れる患者や登場する人物は強姦され心に傷を負った女性、戦争被害によって精神疾患を患った男性、博打依存、貧困で治療費を払えるか心配する女性など、この時代に多かったであろう人間もいれば、今でもいるであろう人間もいる。

 医師の人柄が良くて、ヤクザに対して真っ向から説得するではなく、やんわりと息子の話を交えて考えることを諭したり、治療を無理強いしないとか、悪い奴にはちゃんと説教したり、勘定なら払える時でいいと言ったり、などなど。
 リアカーを返したら返したで、文句を言われていたのは面白かったなぁ。
 勇作に対する扱いが上手いな、変に差別したりもせず、妄想に付き合ってくれる、演じてるではなく素でやってる感じが。
 慰謝料を請求しにきたヤクザに対するあの女性のシーンが印象に残っているし、面白いなと。
 人が良すぎて、あまり儲かってはないんだろうな。
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