【内山理名がダメ】
「破線のマリス」 の脚本を書いた野沢尚の遺作。月野木隆監督作品。
両親と弟2人を殺された娘(内山理名)は、その殺人犯の娘(水川あさみ)に興味を抱き、近づいて正体は隠したまま友だちになる。被害者の娘と加害者の娘という正反対の立場のふたりはやがて或る殺人を計画するにいたるのだが・・・。
設定としてはなかなか面白いのだが、正反対の利害関係を持つ二人が付き合うという、本来心理的にスリリングな展開の部分があまりうまくできておらず、まあこれは主演の内山理名がボンクラだからということも大きいと思うが(水川あさみは悪くない)、そういうミスキャストと展開のまずさが、せっかくの設定の妙をぶちこわしにしているような気がする。
惜しまれる作品だ。