つのつの

翼に賭ける命のつのつののレビュー・感想・評価

翼に賭ける命(1957年製作の映画)
4.1
異性間で思いが通じ合ったかと必ず非対称な繋ぎで亀裂を暗示し、それは必ず後の展開で回収される。表面上はメロドラマを展開しながら、その根底に断絶や孤独を描く(そもそもサークやミネリのメロドラマがそういうものなのか)という意味で、実は最もファスビンダーに近いサークの映画かも。大きな悲劇の後に、さらに30分間続く転落の場面がとにかくキツい。
シネスコ画面は、もちろん曲芸スタントショーを盛り上げながら、室内に所狭しと配置された人間や小道具を写すことで、かなり圧迫感が強い。
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