ピカチュウのパパさんの映画レビュー・感想・評価

ピカチュウのパパ

ピカチュウのパパ

ややネタバレ御免
ベストムービーは2017年のベスト10

映画(338)
ドラマ(2)

殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.2

初鈴木清順。
どこまでふざけでどこまで真面目かがわからなくなるようなギャグとバイオレンスのミスマッチ。
挙句に物語は裏切りと罠が次々と交錯する複雑な展開を辿り、さらにイマジナリーラインや時系列なんて軽
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.4

贅沢に予算をかけた豪華絢爛な50年代の名作映画のリマスター版を観ているかのようにも、
古典的な怪奇ホラー映画を見ているかのようにも感じられる撮影のルックの美しさと格好良さに酔いしれるためにも絶対に映画
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

【全てのヨシカ達に送る現代の物語】

冒頭、暗闇の中に流れるプカプカとした水の中の音。
ゆらゆらとヨシカをとらえるカメラワーク。
アンモナイト。
ヨシカの家の中、つまり彼女が妄想を一人で巡らせる場面に
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.6

考えてみれば、ジョーズもレイダースもジュラシックパークも宇宙戦争も「古き良き娯楽」を現代的にアップデートして新たなクラシックとなり得た傑作だった。
だから今作の、凄まじい密度で古今東西のオタク文化をマ
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クルーレス(1995年製作の映画)

3.7

アメリカンハイスクールアコガレ映画は、見てるだけで楽しい。
エンディングソング「tenderness」がサイコー。
ブリタニマーフィー初登場場面でそんなにダサいと思えなかった自分はやっぱしイケてないね
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.0

【ルッソ兄弟の戦略は吉か凶か】
*ややネタバレあり*
自分は、タイミングが合わなくて見れなかったラグナロク以外は全部追いかけているし、ウィンターソルジャーやブラックパンサーには心底感心したmarvel
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(1960年製作の映画)

4.2

超絶クールで超絶静か!
独房や深夜の地下通路で、プロフェッショナル達の情感抜きの会話が飛び交うカッコ良さたるや。
映画的新鮮さに溢れた脱獄と看守のやり過ごしテクも見てて面白すぎる!
或いは、物が時に乱
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恋人たちの曲/悲愴(1970年製作の映画)

4.1

【飯、酒、性、そして音楽!】
初ケンラッセルなので、作家性とかを偉そうに語れないのですがとにかく「スゲエ………」の一言!

飯と酒とセックス、そして音楽が人間の内なる野蛮を解放することを徹底的に描く作
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

3.5

オムニバスなので、1話ごとの感想。

①ピアニストを撃つな!(園子温)
稲垣吾郎さんの魅力を完全に活かしきれてるとは思えない。
園子温ならではの破天荒さは今まで嫌いじゃないけれど、今回は短編だからひた
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

3.7

身寄りもなく仲間も失ったレジスタンス青年の最後の1日。
決して大きな出来事は起きないけれど全編に渡って「滅びの予感」が漂う。
それを端的に示す薄ぼんやりとした照明がカッコ良怖い。
そんな彼がまだ純粋で
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.4

【少年少女への死ぬ気の教育映画】
とてつもなく楽しかった。
だってこれ痛快な復讐劇なんだもの。
劣悪ないじめを受け続けた主人公がついに堪忍袋の尾を切らし反撃に出る瞬間は正直スカッとした。
しかもいちい
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.9

ジム・ジャームッシュ映画に必ず出てくる韻や音楽に彩られた穏やかな日常を営む人間が出てくるのは終盤。
それまでは犯罪や金やドラッグに汚れた裏社会の人間のどん底の生き様をひたすら描く。
そんな彼らが豊かな
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

続激突カージャックと同じく交換不能な存在意義を信じて自分の仕事を遂行する人たちを、かっこよく描くケイパームービー。
オープニングの未知との遭遇を思わせる不穏なコピー機のひかりやレイダースと対になるエン
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.9

反撥、テナントと一人の人間が(おそらくは勝手に抱いてる)社会からの疎外感故に精神的に崩壊していくホラーを撮り続けてきたポランスキー。
その集大成とも言える本作では、ついにその悪夢は現実のものとなる。
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.1

【武映画の卑近な暴力】
北野武の暴力に対する意識を覗けるという意味で、監督のフィルモグラフィ上かなり重要な作品。
武ははっきりと暴力を「怖い」ものとして捉えていることが、本作を見るとよくわかる。

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PARKS パークス(2016年製作の映画)

3.7

ありがちなキャラクターなのに、物語とその演出はなかなかに突飛というバランスは、大林宣彦とか森田芳光というよりも高校演劇でよく見ます。
映像は綺麗でした。
橋本愛の可愛さは正義。
個人的には、ジュラシッ
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

4.1

育ち悪くて蔑まれてきたやつも
育ち良くて窮屈な環境にうんざりなやつも、ダーティなダンシングで鬱憤晴らしちまえ!というクリード×ロッキーな80sダンスムービー。
練習中はできなかった技を最終的にできるよ
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.8

なんて面白くセンチメンタルな作品だろうか。

青春の輝きを年代を重ねてから振り返り旧友と再会するという物語からすでに一定の感動は予想されるだろう。
でも本作の魅力はただのノスタルジックな感傷だけではな
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3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.0

金のない牛飼い主として、又は
頼りない父親として護送に参加したダンが、最終的には「男」として任務遂行に挑む姿が熱い。
極端な肉体改造はないけれど、クリスチャンベイルベストアクトかもしれない!

真昼の
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.8

初ヴェンダース。
哲学的なモノローグが延々と続く演出は正直冗長にも思えるんだけれど、ハッと息を飲むような瞬間が訪れるから微妙に飽きない。
天使と踊り子とのロマンスを話の主軸にしながらも、ベルリンが抱え
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.3

【よくできていない人生の賛歌】
賛否分かれるのも頷ける作品。
自分は相当変わった作りだという情報を頭に入れてから見たのでそれほど面くらわなかったけれど、何も知らないで見たらかなり戸惑ったに違いない。
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.5

【病を見極めるための目覚めの一本】
本作には二つの種類の「病」が登場する。
一つはマクロな病で、例えば宗教観の違いによる偏見や差別など。
そしてもう一つはミクロな病で、恋愛や友情などだ。
この二つの病
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ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)

3.6

北野武映画の静けさと
石井隆映画のアツさを併せ持った印象。

有名なモール内での銃撃などは様式美に溢れてて最高でしたが、派手なサントラをガンガンかけるあたりは北野映画などと明らかに違うと思ったり。
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反撥(1964年製作の映画)

3.9

悪魔のいけにえにおける扉が閉まる絶望も
黒沢清映画の不穏な風と廊下も
デビッドリンチのような悪夢的イメージも
RAWにおける髪を食べ嘔吐する主人公も全部元ネタはこの映画だ!

それぐらい観客にインパク
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早春(1970年製作の映画)

4.2

【スウィンギングロンドンの底で】
この映画を見て印象的だったのは、主人公が働く公衆プールのカラフルな内装だった。
ペンキが剥がれ落ちお世辞にも繁盛しているとは言えないが、灰色一辺倒の殺風景な場所ではな
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.8

デビッドクローネンバーグが一貫して語ってきた「痛みを伴う進化を人間が受け入れるか否か」というテーマの集大成的作品。
進化の痛みの側面を描くにあたってクローネンバーグが得意とする「人体の気持ち悪さ」が今
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.3

大林宣彦や黒沢清作品と同じく「現実的なリアル」より「映画的なリアル」を優先する作品。
変なタイミングで土砂降りになり、照明が真っ赤になり、派手なバイオレンスが展開される。
それは現実的な物理法則などと
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

-

記録(コンディションのせいであんまし覚えてないので特に書くことは、、)

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.2

【正しくなさという救い】
昨今ポリティカリコレクト的に「正しい」作品が増えている。
世間から疎外されたマイノリティ達の尊厳を高らかに謳い上げる作品だ。
ドリーム、ムーンライト、シェイプオブウォーターな
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.2

【ユーレイからニンゲンになるまで】
黒沢映画にはよく幽霊が出る。
その容姿は普通の人間と同じだが明らかに生気がないものとして登場する。だから、観客はクリーチャーやモンスターを見た時とは違う不安に襲われ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

【ミステリーの皮を被った橋口亮輔映画】
本作スリービルボードを見て最初に思い出したのが、橋口亮輔監督作品「恋人たち」だった。
「恋人たち」にはこんな場面がある。
とある不条理な悲劇に襲われた男が弁護士
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.8

【剛腕監督の静かな怒り】
冒頭、アメリカにおける黒人の悲惨な歴史をキャッチーなアニメーションで見せていくシーンを見たときに、作り手の本気で誠実な怒りが伝わってきた。
現在も根深く残る人種差別問題を改善
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工場の出口(1895年製作の映画)

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『黒沢清 21世紀の映画を語る』という本の中で、黒澤監督がこの作品を絶賛していた。
曰く「フレームの外部を観客に想像させる初めての作品」とのこと。
youtubeで見てみたけど、たしかにあれだけ大勢の
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

4.0

【監督の怒りのメタファー】
優れたホラー映画とは絵空事ではなく観客が実際に慄く恐怖を描く映画であるとはよく言われるけれど、本作もその法則にばっちり当てはまる。
本作は気味の悪いクリーチャーが人間を襲う
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羊の木(2018年製作の映画)

3.5

森田芳光映画を彷彿とさせるようなオフビートコメディタッチ、でも確実に何か不穏な予感の漂う前半は面白いけれど、あんまりそれがいつまでも続くとだんだん慣れて飽きてくる。
細かい影の演出とかは面白いけど、い
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サムシング・ワイルド(1986年製作の映画)

4.5

サイコーにクレイジーでハッピーなラブコメディ。

破天荒ガールとの逃避行が徐々にハイスクール時代の怨念との対決に転換していくあたりでテンションマックス。
さらにそこからダメ男のワンスアゲインになるなん
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