ピカチュウのパパさんの映画レビュー・感想・評価

ピカチュウのパパ

ピカチュウのパパ

羽ばたけ、自分

映画(385)
ドラマ(3)

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

驚異的な傑作。

ジュブナイルモノ、そしてアメリカ学園モノというある種のジャンルムービーとしては完璧に近いと思う。
重要なのはこの二つのジャンルを、どちらも過不足なく描ききってる点。

本作最大の特徴
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.6

今年ベスト級に好き。
恐ろしいほど静かで単調でゆったりとした映画なのに、いつのまにかどんどん引き込まれていく。
余白の映画だ。
ゴーストの無地のシーツ、
ルーニーマーラの無表情
中身の明かされないメモ
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へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ど頭のドールハウスからシームレスにドラマに移行した時点で
「こいつら詰んでまーす」という宣言に聞こえる。
終盤にかけてテンションが高過ぎてもうなんでもありじゃねえかと思えてしまったりもしたけど、最後の
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【強さ=呪いに縛られた現代のカウボーイ】
古き(良き)アメリカが抱えていた「強さ」をめぐる映画だと思う。
本作には様々な意味で逞しい・強い人間が登場する。
遺体となって発見されるも最後まで生きる意志を
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

暴力と血飛沫に彩られた70年代東映の復活を描くというよりその真逆だった。
今の目から見ると最早全く共感できない、昭和のむさ苦しい男たちの価値観の滅びと、それでもギリギリ時代を超えて共感できる価値観の継
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.2

◇◇
大量にオマージュをぶち込む本作の作りは、かつてのよく名前を出されるリンチ映画などとは異なると思います。
それは、映画・本・マンガ・音楽などが凄まじいスピードで消費されていて、かつその中で本当に
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

(ややネタバレ)
デヴィッドフィンチャーの映画、
特にファイトクラブとソーシャルネットワークへの憧れともアンサーとも取れる作品。
ほんの些細なきっかけで始まった運動が社会の既成概念に戦いを挑む巨大なム
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.7

底抜けに元気になる一本。
展開の緩急もかっこいい。
確かにサングラス乱闘のくだり「蜘蛛の瞳」ぽい

(ハル)(1996年製作の映画)

4.5

ダイレクトメール。
遠く離れた人と手軽に繋がれるけれど、SNSほど密接ではない。
この絶妙な想像の余地=距離感を保ったまま、東京と盛岡に住む男女が営む恋愛模様。

映画の大部分を二人のパソコン上でのや
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

4.1

周りの人の間で流行ってるし生活がめっちゃ楽になりそうだしとなかなかに泥臭くミーハーな理由で体を縮小化したのに妻には離婚され、金持ち以外はさして生活も変わらずと早くも後悔するようになった男の話………とあ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.2

1人になったら「ぶっ飛ばしてやる!」と怒りに震えていても
差別的な人間を目の前にしたらひたすら耐えて我慢するトランスジェンダーマリーナ。
それを見ればやるせなく思う人もいるかもしれない。
あのクソども
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.9

そもそもインパール作戦と
時効が切れて裁かれなかった殺人犯と
今の日本を「戦前」に戻そうとする組織
の責任・悪の性質を一緒くたにするのって違くない?と思えた時点で最上検事の行動にはノレないし、最後の慟
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.8

未知なるもの=世界を反転した視線で見つめる子供がヒーローを欲する。
それが自分の使命ならば受け入れるしかない。
物凄く変わったテンションが続くけれど、つまりは孤独で傷つきやすい子供達への愛情が溢れた作
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リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.5

ジャームッシュが描いてきた日常を不条理ノワールに落とし込んだという前提はとても面白いが、いかんせん盛り上がりに欠ける。
ジャームッシュ映画は偏愛の域にある自分にもちょっときつかった。
淡々としていても
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.0

偶然出会った男女が大金を盗んで高飛びする計画を立てるが事態はそう簡単には上手くいかず最後は死者が出たりうまく逃げられたりと悲喜こもごもなエンドを迎える………というどっかで500回ぐらい聞いたことのある>>続きを読む

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.9

ヤクザのおじさんのエピソードとか北野映画であることが信じられないレベルで説明的で陳腐なんだけど、
最後に2人が想い出を共有できた瞬間の涙だけでもどうしても嫌いになれない。
浜辺やビルの電光掲示板の不気
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.2

凄く心地いい。
クラブ、バーでしこたま遊んで酔っ払って朝帰り。
そんな毎日は、ずっと続くかのように思えたのに些細な停滞や狂いで簡単に終わってしまう。

3人が暮らしてる日々が愛おしいのはどこまでも自由
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

【「家族」の重さと「隣る人」の軽さ】

本作のタイトルは、万引き「家族」だ。
けれど既に映画を見た人なら分かるように本作で同じ屋根の下に暮らす6人は、血の繋がった人間同士ではない。
彼らは、元から自分
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

なぜこの映画がここまで面白いのか?
なぜこの映画がここまでヒットするのか?
低予算映画ゆえの可愛げがあるから?
ゾンビだから?

違う!この映画の一番の魅力は
「お仕事ケイパームービー」としての側面だ
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ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

想像を絶するほど苦痛な映画体験だった。
やりすぎなグロとか、チープなテイストとかは好き嫌いの範疇。
こういう展開って過激でヤバくね?という発想ありきで作るのも別に良い。
でも序盤のドラマを紡いでいく過
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.3

【実話という名のFUCKサイン】

「ライバルの選手を襲撃した(唆した)フィギュアスケート選手のトーニャハーディングの半生を映画化」という本作の売りは、スケートへの関心の有無は関係なく興味を惹かれるも
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ビヨンド・クルーレス(2014年製作の映画)

4.0

ディズニーチャンネルを小さい頃から見てきてずっとアメリカのティーンムービー憧れがある自分としては、本当にありがとうと言いたい。
時折イメージコラージュとかで?とごまかされる部分もあるけど、それこそスコ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.2

日本人の僕にとってアメリカの田舎町の青春なんて憧れしかないけれど、本作はそらを徹底的に壊してくれた。
画面は安っぽくて静かだし
物語はどこまでも暗い。
それは非常にショッキングだけどそれだけ本作が「リ
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

再鑑賞
ゲームばっかやってタバコとビールが主食の「大きい子供」人生なんて続けてると世界終わるぞという教訓映画。
真の大人になるのならば、親も腐れ縁友達もレコードも捨てるしかない!

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.9

中学生達の危うい感情の爆発を、漂白も美化もせず気味の悪いものとして描く視点が優しい。
ラストシーンのそれまでのトーンとは浮いた美しさが切ない

ランデヴー(1976年製作の映画)

-

ミッションインポッシブル6で、クリストファーマッカリーとトムクルーズが参考にしたと言われる作品。
車がパリを爆走するだけの映画。
唸るようなエンジン音と猛スピードで流れる町の景色だけで緊張感が半端ない
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.8

ブルースダーン、イザベルアジャーニといった芸達者と並ぶライアンオニールの無表情には、寡黙なアウトローというよりどうしたら良いかわからない少年ぽさが見える。
ベイビー・ドライバーの主人公が、まさに"ベイ
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.2

【人生を彩る知恵としてのフード映画】
*夏秋、冬春編まとめた感想*

しっかりとしたストーリーがある映画ではない。
なのに、美味しい飯、美しい自然、橋本愛、松岡茉優、自転車、Flower Flower
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.4

シリーズの新たな仕切り直しとなる革新作とは言わないが、
シリーズの円熟を物語る一本という意味では間違いなく最高傑作。

スティーブマックイーン「大脱走」を完璧に現代アップデートした凄まじいバイクチェイ
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.1

クローネンバーグの作家性を一言で表すなら「人間の実態」だと思う。
時に凄まじい特殊効果で
時にゾッとするほど絶望的なドラマで、クローネンバーグは人間の内面的・外面的な意味での"実態"を描いてきた。
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

4.0

黒沢清お得意の陰影のついた映像と半透明遮蔽物が大活躍してるけど、それ以前に表情の見えない身体の不穏さが最高だった。
2人の人物が向かい合う時はどちらかが画面に背を向けてる時が多いし、
東出が中学教師に
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クラッシュ(1996年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

クローネンバーグ汁ぶっしゃ〜!

傷だらけのまま絡み合う人体
その周りに備え付けられたメカニック
異常な嗜好を持つ人間達が集うアンダーグラウンド
などなど今までクローネンバーグが繰り返し描いてきたモチ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.3

【MARVEL社会派路線の最高傑作】
1990年に発表されたパブリックエネミーの
「burn hollywood burn」という曲には、タイトル通り「黒人を野蛮な人間としてしか扱わないハリウッド映画
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

4.2

染みるなぁ。

若い頃散々女遊びした後、老いてジャージとクラシック映画でダラダラと余生を過ごすつもりだった主人公に届く一通の手紙。
差出人は不明だが、自分が知らぬ間に作った子供について書かれていた…。
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