ReoSakamoto

トニー滝谷のReoSakamotoのレビュー・感想・評価

トニー滝谷(2004年製作の映画)
3.2
「トニー滝谷の人生の孤独な時期は終了した。」
孤独でなくなったことによって、もう一度孤独に落とされたらどうしようという恐怖につきまとわれる。
それでも生活に馴染んで、薄らいでゆく。

だけどもだけっど、あるスパンで確実に、ズドン!はやってくるのです。

彼女の大量の服と共に残されたトニー滝谷。残されたモノの残酷な存在感。何もなかったかのように無感情な表情をみせるそれらを、見ることも見ないことも出来ない。
死や別れに直面したときに事態の飲み込み方が分からない大人になってしまったけど、トニーのおっさんもそのようでした。
年取ってもおっさんになっても、苦手なものは苦手のようです。

さて、この冒頭のナレーションを一刻も早くマイ人生に流せるよう、一歩踏み出したいものです。笑
坂本龍一の音楽がとっても綺麗。
ReoSakamoto

ReoSakamoto