Kinakosan

トニー滝谷のKinakosanのレビュー・感想・評価

トニー滝谷(2004年製作の映画)
4.0
不思議で孤独な物語。ナレーションと音楽と映像と、全てが詩的で、それでいて狂気をはらんでいるような。

最初から孤独だと、孤独を意識する事がないけれど、孤独で無くなる事を知った瞬間に、孤独が怖くなる。知らなければ恐怖に苛まれる事は無かったかもしれないけれど、知らなければ誰かと分かち合う喜びを知る事もない。

影と風が感じられる作品でした。
トニー滝谷の窓の大きな部屋の風景とか、坂道を上ってくるレイコ、ひとつひとつのシーンが陰影が濃くて、静かで、印象的。
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