暗闇でドッキリカルヴェロ

トニー滝谷の暗闇でドッキリカルヴェロのレビュー・感想・評価

トニー滝谷(2004年製作の映画)
4.0
えがお泣き顔

満たされた幸せな生活は恐怖である
永遠には続かないから

幸せも不幸せも自身の受け取り方で度合いが変わる
他人の目はその他の自身の受け取った感情でしかないし
一般的と言われてもよく分からない
トニー自身もどっちが幸せで不幸せだったのか
「やはり君はつまらない人だ」という奴がいる
どちらも変わりないのかもしれない
確かに温もりのある暖かい家庭もいい
クソ真面目でクスリとも笑わない一家だって安定していれば「幸せ」と感じる人もいるだろう
笑うことが「人」なのか
真面目が「人」らしいのか
多分その両方なのだと思う
孤独にいたっては最初からひとりぼっちならまだ辛くはない
彼のように経験してしまうと後の孤独は地獄だ
温もりを忘れられなくなり求めるようになる
機械ではなく思い悩む「人」になったのではなかろうか