オキシジェンデストロイヤー

DAGONのオキシジェンデストロイヤーのレビュー・感想・評価

DAGON(2001年製作の映画)
5.0
もうメディアは買わなくなって久しいけど、今作は昔観て面白かった印象があったので予約してまで購入。

思い入れ補正とスチュアート・ゴードン監督への追悼の意を込めてスコアは5億点満点寄りの5点ということでご容赦頂きたい。

さて、内容は、と言うとHPラブクラフトの世界観を映像で再現すると言う意味ではかなりの完成度だと思う。
邦画のホラーとはまた違う禍々しさやタブーの描き方が夢に出てきそう。

映像特典で監督のインタビューでも言っていたけど、観客に想像力を働かせてほしいらしい。その意を汲むとラストシーンが俄然活き活きと見えてくる。

ただ、そこが評価の分かれ目な映画だとも思う。観たもので愉しませてくれという受け身な姿勢だと粗な部分とかが気になるかもしれない。自分は映画を観たあともいろいろ考えたりするのが好きなのでこの映画と相性が良いんだろう。

この映画もそうだけどラブクラフトのホラーは根源的で抗えない恐怖を描いてるので勝ち負けとか映画的カタルシスとは無縁な題材だと思うけど、世界観に浸って地獄の深淵を垣間見る体験としては、カーペンターのマウス・オブ・マッドネスと並んで2大神映画かなと思う。
神は神でも邪神だけど