このレビューはネタバレを含みます
大好きなおじいちゃん映画。
おじいちゃんが、10年前に仲たがいしたままの兄に会うために、トラクターで長距離を旅する実話に基づくロードムービーです。
こういうの大好き！とっても優しい気分になれました。
おじいちゃんは頑固じじい。そして、その兄も当然のように頑固じじいです。
が、おじいちゃんも腰を痛め、つえ2本で歩かなくちゃいけない事態に。
そんな時連絡が入ります。おじいちゃんの兄が倒れたと。
そこで、免許もなく腰も悪い頑固じいちゃんが思い付いたのは、トラクターで会いに行くことでした。
それはほかの人が助けてくれなかった訳じゃなく、そうするべきだと自分で判断したから。時間をかけて自分の力で会いに行く。そこが肝心だったのでした。
そしてラストのお兄さんの台詞。『お前あれで来たのか（台詞』そう！そう言われなきゃ何にもならないんですよね。
それは無言のごめんねだったとも思うし、自分の中で整理する時間だったとも思うし、老いて行く自分への挑戦だったのかもとも思うんです。
旅の途中では色々な人に出会い、頑固じいちゃんと語ります。その語りでおじいちゃんの性格・歴史・背景が徐々にわかるつくりは、とっても好きです。一緒に旅をするうちに、ゆっくりとおじいちゃんを理解し、何か教わった気分になるんです。
旅もとてもゆっくりなので、ほのぼのしたい方におすすめです。
