【2017年レビュー】
リンチっぽくないリンチ作品。実話を基に作られているらしい。主演のおじいちゃん(リチャード・ファーンズワースさん)がとてもチャーミングなお顔立ちで癒される。レビューでおじいちゃんがお兄さんに会いに行くだけの映画ってあったけど、ある意味そうだけど、もっと深い作品じゃないかと思った。旅の途中で若者に「歳を取ってよかったことは？」と質問されたおじいちゃん、「実と殻の区別がついてきたこと。細かいことを気にしなくなったこと。」と。逆の問いには「若かった時を覚えていること。」と答えていて、なるほどなぁと思った。人生とは経験を積むことであると同時に、足跡を残すことでもあるんだなぁと考えさせられた。旅の途中でおじいちゃんの過去の経験とそこから生まれた賢さや優しさが垣間見えじわじわと味が深まる作品。そして、出会う人たちが魅力的。ほっこりさせられた。
