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愛と青春の旅だちのshoupoomoviesのレビュー・感想・評価

愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)
4.8
今日は、80年代の傑作と名高い今作をセレクト。
自分なりに感じたのは、「この映画、まさか80年代にどんな映画が作られていくのか、どういう映画を作るべきなのか、ということを決定したのでは!?」ということ。

具体的に2つ挙げると、

1つ目、必ず親しみやすい曲を挿入していくこと。
今作はジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの主題歌が大ヒット。後者はダーティ・ダンシングでも主題歌を担当しています。(同じくヒット)
また今作は音楽に予算がかけられず、パット・ベネターの初アルバムからも曲を引っ張ってきています。
なお1年後、「フラッシュダンス」にその精神は引き継がれます。

2つ目、人間関係をある程度シリアスにしておくこと。
これは「トップガン」や「カクテル」にも引き継がれます。
これは、単に売れる路線を狙った訳ではなく、現在までも名作と言われる所以になっています。

当初は典型的なシンデレラ・ストーリーだと思ったのに、ルイス・ゴセット・ジュニア(アカデミー助演男優賞受賞)のインパクトや、母親を幼い頃に失った主人公の葛藤が常に描かれていて、とても深い映画でした。
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