り

名もなきアフリカの地でのりのレビュー・感想・評価

名もなきアフリカの地で(2001年製作の映画)
4.8
ユダヤ迫害もあるけど、なにより異文化理解の映画だなあと思う
あとドイツらしいというか…。
そしてオウアが好きすぎる

イェッテルの成長がすごいなあ
レギーナは成長したわけではなく、最初から偏見がないので純粋に現地の文化を身に付けることができたんだろうなあと思う
この二人は変化がわかりやすかったけど、それを思うとお父さんは何…?てなるね
あくまで亡命してきた場所であって帰る場所はドイツだと最初から思ってたのかな
(現地の人に対して)いい人っぽく見えたけど、もしかしたらドイツに戻るその日まで彼らの文化を理解しようとしてなかった人なのかもな

イェッテルは最初はオウアを使用人としか思っておらず「穴を掘るのを手伝って(ドイツ語)」「私は料理人だから穴はほらない(現地語)」というやり取りをしていたけど、イェッテルがひとりで農園を見るようになったときに「髪を切るのを手伝って(現地語)」「私は料理人で理容師じゃない(現地語)」と言う会話になったのが個人的に良かった
雇用主と被雇用者という関係ではあれど対等になったよね

あとは雨乞いの儀式のときは、レギーナはオウアに連れて行ってもらって羊を殺す場面で残酷さに目を覆っていたけど、大地の神に感謝を捧げるときにはレギーナがイェッテルを連れて行ったし二人とも儀式を見届けてたし、なんなら輪に入っていたっていうのが成長したなぁと感じた

あとこれは本編と関係ない偏見なんですが、ドイツ映画って急に面白くないド下ネタとか行為のシーンが来ること多くない???
り