倫理ではなく欲望に突き動かされる未熟な男女のメロドラマ
回想の入れ方やなんでそうなる的な行動の飛躍などスマートではないけど、ある種の過剰さに引き込まれる
ちょっと古風が過ぎる時代感や価値観だけれども、それを跳ね除けるパワーが増村にはある
くどいほどまっすぐなセリフ回しも面白いけど、感情がたぎってきたときのアクション描写も面白い
それやって大丈夫？という表現を恐れずにやってしまう
それゆえにいやらしさがなくどこか爽やかにも見えるのかもしれない
これを爽やかと捉えていいかはわからないけれどそれ、この時代にしかできないひとつの映画のあり方
