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夜霧のブルースのseapony3000のレビュー・感想・評価

夜霧のブルース(1963年製作の映画)
5.0
黙って話を聞いてくれ…ってピストル片手の裕次郎。山茶花ボスと幹部たちが聞かされる身の上話。ハナシ長過ぎてハッと我に返るといつのまにかルリ子との恋バナに。ストーカーみたいに道の途中で待ち構える裕次郎に心打ち解けペラペラと身の上話のルリ子。再びハッと気がつくと裕次郎じゃなくてルリ子の恋バナを友だちの松尾嘉代が聞いている。トリッキーすぎてクラクラする。ストーキングしたかと思いきや良かれと思ってツンデレしてたルリ子をやっぱし追いかける裕次郎。どっちやねん振り回されるルリ子。この辺りで原作は菊田一夫先生だと思い出し、みているこちらは一気にぶち上がる。ルリ子と一緒になるために組抜けさせてください。対抗する組長殺すかルリ子を差し出すかの無茶な選択せまる鬼ボス小池朝雄。リンチでガスバーナー出てきたけどどうやら大丈夫そーだった裕次郎。満身創痍でルリ子奪還→「…それがなんだってんだよ!」思わず机叩いてキレる山茶花ボス最高。ホントそう。すんごいバカバカしいほどの謎演出だけど、アクションはきっちり撮り上げる野村監督。へんな映画だったけど大満足。
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