ざきなな

美女と野獣のざきななのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
2.0
本筋とは関係ないが、
ディズニーは民衆(一人一人ではなく多くの人の塊としての集団)が怒り、そしてその根底にある恐怖に支配されて攻撃性を増していく様子を描くのが本当に上手。何が真実か、誰が敵か自分では判断できないまま、声の大きい者の主張を鵜呑みにし、分かりやすい敵を憎むことで心の平衡を保っている。その怒りの根本はきっと大切な村や家族を失うことへの恐怖。恐怖を恐怖と認識できないうちに、怒りに変えて武器を手に取ってしまう。ポカホンタスでの部族同士の戦いを描く場面でも強く思った。
この話、いつかきちんと考えたいな。ちゃんと文章にして人に読んでもらいたいな。

ディズニーらしい、愛と魔法の物語。
ベルが野獣に心を開いたのと、野獣が素直になったのが唐突すぎて興醒めしたので本筋に関する感想は特になし。
ざきなな

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