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ヤンヤン 夏の想い出のNのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.7
前半ちょっと寝ちゃったけど大変良かった
ヤンヤン可愛すぎる

老若男女それぞれの世代の人生模様をヤンヤンの目がみずみずしく捉えていく
「お互いに見えているものがわからなかったとしたらどうやってわかり合うの?」というヤンヤンの言葉がこの映画のメッセージなんだろう
人間は多面的で、後ろから見た自分のことはわからないから、写真を撮ってそれを見せてあげたりするといいのかも
眠っているおばあちゃんに対してだけ正直になれる登場人物達わかるなあ

台湾の女の人達、感情のままに怒って泣いてわめいて生き生きしてて良いな
途中のドタバタコメディっぷりは恋愛時代に通じるものがあって楽しかった
お父さんとシェリーの昔話がティンティン達2人にオーバーラップしていくカットとかは、わざとらしすぎない!?と思ったけどこのくらいでいいのかも

おばあちゃんの葬式で、おばあちゃんへの愛と未来を語る手紙を読みあげるヤンヤンを見ながら、人生の光の側面というかポジティブなメッセージを感じたし、時代が違うのでクーリンチェほどの鬱屈とした雰囲気は感じなかったけど、ティンティンを見てて、夢を見ていたい、現実は苦しいから嫌だ気持ちはずっとあるんだなあと思った

オッペンハイマーを観た後だったので、劇中のロスアラモスのニュースにびくっとなった わざとだろうし、かつてから地続きの戦争の欠片のようなものを感じた
戦後の時代から2007年まで生きたエドワードヤンの軌跡みたいなのも感じた作品でした
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