ヤンヤン 夏の想い出の作品情報・感想・評価

「ヤンヤン 夏の想い出」に投稿された感想・評価

ふかい

ふかいの感想・評価

4.0
クーリンチェ、恐怖分子と比較するとショットへの拘りはそれほど無くなったのかな?と思うくらい、それほど凝っていない画角の長回しが続く。それゆえ170分越えの長尺で退屈な面もあるのだが、だからこそ脚本に込められた取るに足らない人生の機微が際立つ。(唯一凄いと思ったショットは4台の監視カメラに走っているヤンヤンが順番に映し出されるところか)

「自分の人生だけで手一杯なのに、なぜわざわざ映画を観て他の人の視点に立つ必要があるのか」という根源的な問いと答え。
いつの間にか「半分の真実」だけを見つめて他のものを切り捨てるようになった(=「人生のチャンスなど必要ない)大人達に、彼ら/彼女らの背中を見せてあげるヤンヤンの圧倒的な純真さと知性にやられる。是枝が「ゴーイングマイホーム」でやろうとしたことのルーツを見れた気がする。

クーリンチェ少年殺人事件のエドワード・ヤン監督が現代の家族が抱える様々な問題を描く。

ヤンヤンは祖母や両親、姉のティンティンと台北に住んでいる、ごく普通の家庭の少年。ところが、叔父の結婚式を境に、様々な事件が起こり始める。祖母は脳卒中で昏睡状態となり、母は精神不安定になって新興宗教に走り、父は初恋の人と再会して心を揺らす。そして…。

イッセー尾形の出演も話題になった。
CCC

CCCの感想・評価

4.3
やっと観れた。エドワード・ヤンの中で1,2を争う好きな作品。窓ガラスの使い方よ。
Yuka

Yukaの感想・評価

4.5
市民プールに行って自分の人権がない事を確認したうえで見たこの映画はみんなのびのび暮らしてていいな~と

辛いことがあっても程々にしかめげない登場人物たちを見習おうと思いました

夏の思い出はビタースイートですね
santa

santaの感想・評価

4.2
ヤンヤンに夏を感じるシーンが多かった。
一人一人時間の流れが違かった。だから余計に際立った。夏だから良かった。
ne

neの感想・評価

4.5
人生は複雑に見えるだけ
やり直す必要はない
良い事もあるし悪い事もあるよね
人生3倍、豊かになった
丁寧で瑞々しい映画でした
benno

bennoの感想・評価

4.8
台北に暮らす少年ヤンヤンとその家族…両親、姉、祖母…それぞれの日常を描いた家族の物語…。

叔父の結婚式で始まり、家族は次第に精神的にもバラバラに…家族の危機とやがて訪れる穏やかな日常の復活を丁寧に描いていきます。

病に倒れ昏睡状態となった祖母…。
精神的な不安から新興宗教に走る母、ミンミン…。
青春時代の元カノに再会し揺れ動く父、NJ…。
友達の恋人を好きになり悩む姉、ティンティン…。

家族ひとりひとりのエピソードを交互に織り交ぜながら、人生の岐路や様々な問題を取り上げます。

映像では引きの長回しを多用…熱海のシーンでは小津監督に傾倒していることが分かる「東京物語」のシーンそのもの…。

他にも目を見張る映像は沢山あり、カフェのガラス越しに映る路上風景…オフィスから見下ろす台北の夜景…まるで宝石を散りばめたよう…。

そして印象的だったのは…夜の高速道路の高架下で恋人と語り合うティンティンを優しく包み込む信号灯の緑と赤…ふたりを照らす車のライト…。

決してドラマティックな展開がある訳でもないですが、かけがえのない"今"という時の大切さを強調します。父NJの言葉で「人生をやり直すチャンスなんて必要ない」という台詞はとても心に刺さります。

そしてとびきり輝く存在のヤンヤン!彼が画面に映し出される度にホッコリ…ヤンヤンは残念ながら主人公ではなく、純真無垢な傍観者…。

カメラに凝り始めたヤンヤンの撮る写真は…人物の後ろ姿…。「だって自分では見れないでしょ」と彼は言います。

式で始まり式で終わるストーリー。生まれくる命…失われる命…世代を越えて繰り返される人生…。家族という普遍的な共同体の縮図を映します。

ヤンヤンが祖母に語るスピーチには自然と涙がこぼれます…。自分の後ろ姿が自分の目では見えないように、どんなに歳を重ねても…自分のことや自分の人生は分からないことだらけ…だと…。


thanks to; レネリーさ~ん ✩୭⋆*✦*⋆୭*✩
masa

masaの感想・評価

3.6
ヤンヤンがかわいい。

エドワード・ヤン監督。
ヤンヤンは祖母と両親、姉と台北のマンションに暮らすごく普通の家庭の少年。
ところが、叔父の結婚式を境に、様々な事件が起こり始める……。
現代の家族を取り巻く多彩なエピソードを同時進行させ、時には対比させた緻密な構成で描いていく。
穏やかさの中に異様な緊迫感が同居した映像世界は、ヤン監督作品ならではの濃密さ。

ヤンヤンが、主役というより、その家族たちの群像劇といった感じだった。
イッセー尾形がいい味を出していた。
たんたんとスローな展開で進んでいくので、自分には約3時間は長すぎた😓
しかし、エドワードヤンの遺作。観て良かった✨️
けい

けいの感想・評価

4.5
子どもの頃にあった新しい経験や発見、恋のトキメキの気持ちも、大人になるにつれて感動したり考えることも少なくなり当たり前に感じてしまう。その“はじめて”をヤンヤンが教えてくれたような気がした。子どもならではの視点で、観ていてハッとするし、ヤンヤン可愛いし、家族それぞれのシーンの沈黙の間がリアル!
河合

河合の感想・評価

4.7
ほんと映画観て人生が何倍にもなる気がしてたし、自分の一回きりでもう十分だし、ね。何気ない家族のそれぞれの人生の一部を見た。
噛みしめたい言葉やシーンが本っ当に沢山出てくる。ラストすごく好き。ティンティンとNJそれぞれの台湾と日本でのシーンすごく印象的だった。お母さんの何もないって気持ちが苦しかった。ヤンヤンのまっすぐな言葉や行動に胸が詰まる。目を閉じていたいなあ…
観終えて自分のことをちょっと考えてしまう。複雑じゃないってことばを心に留めておきたい。丁寧で美しい、数年おきに観かえしたい映画。
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