面白かったけど、高畑映画にしては若干視点が狭いような気も。
人間側がどうして森林伐採を行ってしまうのかをもう少し描いてほしかったなあ。かわいそうな動物たちと愚かな人間たち、という単純な構図になってしまっているような気がした(当時はそういう時代だったのかもしれない)。色んな視点が積み重なってできあがる世界の重厚さを描くのが高畑映画の真骨頂だと思うので。
とはいえ、狸たちは個性豊かで楽しく、ひとつの団体の中に色んな思想があって、協力しあったり、分裂したりするのが見ていて面白かった。特にラスト間際、集団でお祭り騒ぎしながら〇〇するシーンはゾッとしてしまった。すごい。
